毎度、コロCAMです
レンズに限らずスマホとかでもそうなんですけど、個人的には買って早々にキズが付いたりするのって結構嫌なんですよね。普通に萎えます
長年使ったうえでのキズならば、そのキズが逆に味になったり相棒の証みたいに感じたりするんですが、買ってすぐくらいはキレイに使いたいと思うのが人情ってもの
特に、カメラレンズなんて、高価なうえに前も後ろもガラスなわけで、万が一キズがつくと、撮影にも大きな影響がでそう・・・
普通、そう思っちゃいますよね
先に結論を書くと、レンズの性能にもよりますが、多少のキズなら撮影をするうえで実際はそこまで影響は無かったりします(後述しますが、前玉の場合ね)
ただ、当然中古で売り払う時とかの買取価格は下がるので、財布にダメージを与えるのは間違いありませんし、精神面でも非常によろしくない
というわけで、今回はそんなレンズのキズを防ぐレンズプロテクターについて書いてみたいと思います
読むのが面倒くさい人のために先に結論だけ書くと、いいから黙って付けとけ、そんな感じですんで、ヨロシク
そもそも、傷がつくとどうなんの?
カメラレンズは、何枚ものガラスを組み合わせた構造になっています
そして、構造上キズが付くとすると前玉と呼ばれる一番前のガラス部分、もしくは、カメラボディに装着する側の後玉と呼ばれる部分になります
でも、後玉は結構大体奥まったところにあるし、普段はカメラにくっついてて保護されているのでキズが付きにくい
なので、レンズのキズと言えば、前玉が大半でしょう。特に、大口径のレンズだとかなり主張した立派なガラスが前面にドンッ!と主張することになります
というわけで、今回は前玉のキズについて話していきます
まぁ、ミラーレスで使うオールドレンズなんてあん畜生な趣味をたしなんでおられる方からすれば、前玉のキズは歴戦の証みたいなもんですので、ウン十年前のレンズなんかを買った日にゃ、キズなんてあってあたり前田のクラッカー
オールドレンズって何?ミラーレスで使えんの?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens/
そして、F値が大きなレンズや望遠寄りのボケやすいレンズであれば、前玉に付いた多少の線キズくらいであれば、焦点が合わずにボヤけて消えてしまうため、撮影しても全く分からない状態になります
ただ、逆に言うと広角レンズで暗めのレンズ、もしくはF値を大きく絞った状態なんかだと、普通にキズが写る可能性があるため、影響の大きさはレンズの性能次第になります
まぁ、何にしろレンズに新たなキズを付けないにこしたことは無いわけです
というわけで、そんな前玉を不慮の事故から守ってくれるステキアイテムが、レンズプロテクターになります
使い方は超簡単、付けたいレンズのフィルター径を調べて、合ったサイズのプロテクターを買うだけ。こりゃ、一本いっとくしかねぇ!
↓こんなのね。必ず径が合うかは確認してください。適当に買うと使えないヨ
でも、画質が落ちるって言うじゃな~い?
さて、そんな便利なレンズプロテクターなんですが、完璧超人ヨロシク全然完璧ではないアイテムだったりします
まず、コスト。いわばレンズへの保険みたいなもんなんですけど、結構値段がお高い
国産メーカーだと数千円するものが標準的で、レンズの延長5年保証より高かったりします
まぁ、コストはカメラ自体趣味ですからね。安い1000円以下の中華製の謎フィルターでも十分役割は果たすので、そこは各人で折り合いをつけて頂くとして、気になるのは都市伝説ヨロシクまことしやかにささやかれる画質への影響
画質至上主義の方たちの中には、プロテクターを忌み嫌っている人がおられるのも事実
何故なら、レンズの前に障害物が置かれるわけで、どう考えても画質が良くなることは無い、普通に考えると劣化するからに他なりません
で、肝心なのは、どれくらい画質が劣化するか、これに尽きます
というわけで、実験してみましょう
画質が落ちるか検証してみた
一般的な条件下で写真を撮るときー
今回使用は、SONYのフルサイズミラーレス用レンズSEL55F18Zを使用します
当ブログでも何回か紹介していて、解像度含めた画質に定評のあるSONYミラーレス用標準レンズです
で、実験内容としてはプロテクターの有無で写真を撮影して劣化具合を比較する、そんなありがちな感じですな
使用するプロテクターも、素性の怪しいヤツだと信憑性に欠けるのでね。今回はちゃんとした日本メーカーでそこそこ値段も張るHAKUBA XC-PROを使用します
本来このレンズのプロテクター系49mmなんですが、見た目が非常に気にくわなくなるので、ステップアップリング(レンズに装着できるフィルター径を調整するアイテム)を噛ませたうえで本体サイズと同じ62mmのレンズプロテクターを装着しています
その辺の説明とこのレンズに付いて↓
https://korokorocam.com/sel55f18z-review/
というわけで、さっそくそれぞれで撮影をしてみましょう!えいっ!!
・・・・・・
一緒ぢゃん
というわけで、劣化具合なんてほぼ分からん、気にしなくて良い!プロテクター最高!!
と、誰もが予想したクソつまらない結果となりました!クソお世話になりました!!
いやいやいや、まだだ!まだ終わらんよ!!
というわけで、用意したのがこちら
49mm→62mm→72mm→82mmのステップアップリングを噛ませつつプロテクターを9枚装着した魔改造品でございます
さすがに9枚重ねは酷だろう?劣化しちゃうだろう?怖いですか!?
ちなみに、プロテクターの種類を混在させてダメプロテクターが混ざってると足かせになるので、今回は最初に使用したHAKUBA XC-PROの径違いで構成しています
径にもよりますが、1枚2~4000円程度なので、普通よりちょっと高いくらいのグレードです。というか、プロテクターの値段だけで安いレンズなら一本買えます、これ
というわけで、再チャレンジ!!
・・・・・・
拡大してみよう
・・・・・・
一緒ぢゃん
というわけで、劣化具合なんてほぼ分からん、気にしなくて良い!プロテクター最高!!
と、思ってた以上に劣化がクソ分かり辛いという結果になりました!クソお世話になりました!!
実は、微妙に3枚目だけ色調がパープル側に転んでるんですが、これはおそらくプロテクター装着時の一瞬の暗転のせい
3枚ともISOもSSも全く一緒ですし、明るさ調整の編集などは同じことしか行っていません
というわけで、スゴイよ、プロテクター。何枚重ねても普通に撮る分にはサッパリ違いが分かんねーよ
鬼畜条件下、例えば太陽を撮るときー
じゃあまぁ、プロテクターを付けてても、いつでも画質に違いが出ないかというと、実はそうでも無くてですね、特定の条件下だと影響が出る可能性があります
具体的には、非常に強い光源が近くにあるときです
例えば上の2枚の写真。プロテクター無しと有りでそれぞれ極力同じ条件になるように撮ったものです。あ、お外だとさすがに恥ずかしいのでプロテクターは1枚ですよ
プロテクターの有無で微妙に違いが出てるんですが、分かります?
良く分からない人のために赤丸を付けると、こんな感じ
プロテクターもガラスですからね。どうしても強い光があると反射してしまい、描写に影響が出るんですね
こちらの写真でも、プロテクターを付けていた場合の方が明らかに緑の光の乱れが大きくなっているのが分かります
というわけで、太陽などの強い光源がある場合、影響が出る可能性は十分にあるということですね
レンズプロテクターの選び方
安い奴から高いやつまで使いましたけど、正直画質への影響はどれもそんな大差無くて、以下満たしてればなんでも良いと思います
・値段が予算内
・帯電防止
・見た目がかっちょいい
防汚コートとか撥水コートとかは、しばらくつかってくると劣化するので、安いやつを買い替えた方がランニングコストは良い気がします。どっちでも良いかな
ホコリの付着量は露骨に差が出るので、帯電防止だけはあった方が良いかと思いますね
使いまわすかどうかにもよりますけど、どちらかというと大切なのは径です。基本的にプロテクターを何枚も買うよりはステップアップリングを買って使いまわす方が安いので、値段を抑えたいなら買う径は計画的に
今回使用したHAKUBAのXC-PRO。赤文字が格好イイ!↓
まとめ
というわけで、とりあえずプロテクターはつけといて問題無し。画質への影響も普段は全く分からないくらい微小なので、強い光源があってフレアが出たときだけ気になるなら外せば?という結論になります
レンズ、安い買い物じゃないですからね。愛着もって長く使うためにも、ぜひ安くても良いからプロテクターを付けてあげましょう
またね☆