ハロー、コロCAM
ミラーレスを買ったら、いずれは欲しい超広角レンズ
室内撮影から景色撮影まで、活躍の場は幅広いですし、特に旅行に持っていくときとかは絶対抑えておきたいレンズです
だって、ホテルの部屋や博物館、全体を撮りたいけど後ろが壁だったりして下がれず、どうしようもないシーンってのに出くわしたとき、超広角のレンズが無いと、当然物理的に撮れません
もし広角ズームが無いと、後ろの壁をマッスルパンチで破壊するしかないので、そのまま逮捕、人生破滅なんて未来もあり得なくはないッ!
あぁ、無理してでも超広角レンズを買ってさえおけばッ・・・!!
ただまぁ、超広角レンズって揃いも揃ってなんかやたら値段が高いんですよね
で、マイクロフォーサーズ用の広角レンズを見渡すと、思ったよりサイズがデカいものも多い
というわけで、値段も比較的リーズナブルかつサイズは申し分なくコンパクト、m.zuiko 9-18mmのレビューです
外観・操作性
最近のレンズ、どのメーカーも高級な金属感を出したりして、外観にもこだわっているものが多いです
でまぁ、このレンズね。発売が古いのもありますが、超プラスチッキーで凄く安っぽい
結局外観なんて好みではあるんですけどね、個人的にはあんま愛せないかな
でまぁ、このレンズ確かにコンパクトなんですけど、沈胴式なんですよね
なんや、沈胴式て?って人も居ると思いますけど、簡単に言うと使わないときはレンズ部が収納されていて、そのままでは撮影できないタイプのレンズです
使用する際に一度上の写真みたいに引き伸ばす必要があります
まぁ、見た目についてはもう何も言うまい
ちなみに、Panasonic GF10のキットレンズであるパンケーキレンズの12-32mmとかも沈胴式レンズですね
ロック機構がついているので、誤って勝手に縮んだりすることは無いのは良いんですが、個人的には見た目は抜きにしても、沈胴式ってだけでかなり減点
単純に、撮影する際の動作が増えるので、メンドクサイ
まぁ、サイズのためにやむを得なかったんでしょうけどね
重量・サイズ
このレンズの最大の強みが間違いなくサイズと重量ですね
このサイズで超広角ズームレンズって、奇跡的なサイズではあります
PanasonicとOlympusが採用しているマイクロフォーサーズ規格よりセンサーサイズの小さいミラーレスは、既に淘汰されてしまい、全て滅びました
というわけで、現状マイクロフォーサーズが最も携帯性に優れたミラーレスなわけですが、かつて存在したより携帯性の優れた規格の広角ズーム、例えばNIKON1用のレンズと比べてもサイズが同等という小ささ
私が知る限りでは、これより小さいミラーレス用の広角ズームレンズはミラーレスなのにスマホとセンサーサイズが誤差というPentax Q用のものしか知りません
Pentax QはNIKON1同様、もちろんとっくにこの世をさってますあばよ、またな
ちなみに、マイクロフォーサーズはスマホと比べると10倍近くセンサーサイズが大きいので、Pentax Qはさすがにちょっと異色です
というわけで、本当にサイズに関してはよくここまで小さくしたなと、素直に称賛を送りたいところですね
機能性
正直、画角が9mmスタートなので、超広角ではあるんですが少し物足りない印象
一方、望遠側は18mmと結構使い勝手が良いので、スマホのような感覚で活躍できると思います
まぁ、画角に関しては超広角レンズだけどちょっと標準寄り、そんな感じですね
で、機能面で個人的に一番気になるのがAFの挙動
広角レンズですし、F値的にも大きくボケるようなレンズでも無いため、あんま気にする必要は無いんですが、ピント位置を探るためのAF移動がとても大きいです
これはボディがPanasonic機でも発生し、初めて使うと違和感を覚えるかもしれません。AF-Cだと酔いそうになります
まぁ、このレンズでスポーツ撮影とかはしないと思うので、影響はほぼ無いですけどね
ピントが合うのが遅いわけではないので、通常使用では特に問題無いかな
あと、マイクロフォーサーズの割にはそこまで寄れないなっていう印象もありますが、不便なほどではありません
サイズと重量という最大の特徴の前では、そんな問題無いかな
画質
Panasonic Leica DG 8-18mmも持ってるんですけど、写真中央部に至ってはm.zuiko 9-18mmもバリバリに解像していて、正直匹敵していると思います
さすがに、拡大しなくても分かる程度に周辺部は少しぼやけますが、サイズ考えたら全体的に相当解像度は高いです
周辺が暗くなる周辺減光もほぼ感じ無いですし、画質については、大健闘っていったところですね
ちなみに、レンズって基本的に写真の中央部が一番解像度が高く、隅にいくほど画質は悪くなります
絞れば多少解消するんですが、解消しきらない場合ももちろんありますし、絞りすぎるとノイズが増えたり、回析が発生したりと他の要因での画質劣化も発生するので、この辺はレンズ特性と相談です
個人的な見解ですが、マイクロフォーサーズだと、結構描写のピークがF5.6辺りにあるものが多いので、だいたいのレンズは絞ってもF8程度までくらいを目安にすると良いと思います
で、特に広角で撮影した写真の4隅は顕著に画質の劣化が表れやすく、これを周辺部が流れるってカメラ用語的にはよく言います
周辺部が流れる原因は収差が大きく影響しているんですが、この辺まで行くとマニアックかつ実際の撮影であんま意味のない知識なので、気になった人は「ザイデル収差」辺りで調べてみて下さいな
Panasonic GF10との組み合わせだと、ボディもレンズも手ブレ補正機能が無いんですが、広角なので1/13秒とかでもきちんと構えれば大丈夫
明るいレンズでは無いですが、夜景もギリギリ手持ちで何とかなると思います
まぁ、このレンズで夜景に挑むなら、各種Olympus機、PanasonicでもGX7mk3とかの手ブレ補正の搭載された機種と組み合わせる方が安心ですね
そもそもシャッター速度とかって良く分からん人はこちら↓
https://korokorocam.com/shutterspeed/
他のレンズとの比較
レンズ | 焦点距離 | F値 | 重量 | 最大径×長さ | 備考 |
LAOWA 7.5mm F2 |
7.5mm | F2 | 170g | 50×55 |
マニュアルレンズ 単焦点 |
LAOWA 9mm F2.8 |
9mm | F2.8 | 193g |
60×53mm ※別マウント |
マニュアルレンズ 単焦点 |
Panasonic Lumix 7-14 |
7–14mm | F4.0 | 300g | 70×83.1 |
プロテクター× |
Panasonic Leica 8-18 |
8-18mm | F2.8-F4.0 | 315g | 73.4×88 |
特に無し |
Olympus m.zuiko 9-18 |
9-18mm | F4.0-F5.6 | 155g | 56.5×49.5 | 沈胴式 |
サイズを考えると、正直対抗馬いないんですよね
無いと思いますけど、焦点距離が近いからって、間違って魚眼レンズ買ったらダメですよ
携帯性を考えると、ズームレンズじゃないどころかAFですらないマニュアルレンズですが、LAOWAの7.5mm F2と9mm F2.8が200gを切っていて、サイズ感も近いです
どちらも単焦点のため明るいですし、描写も相当優れています。7.5mmでF2だと星空撮影とかにも適してますね
ただまぁ、超広角ってこともあってそんなボケないので、ピント合わせもそこまでシビアではなく、初心者でも使えるかなぁとは思いますが、不便なのは事実ですし、カメラの扱いに慣れるまでは正直おすすめはしづらいですね
なお、9mmの方は、公式でマイクロフォーサーズ用の寸法が記載されていなかったので、他マウント版の数値を引用しています
フランジバック的に、少し長さが変わると思いますが誤差の範囲かなと
重量が倍くらいになってしまいますが、やっぱりライバルはPanasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0と同じくLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0ですかね
まぁ、上の表のとおりサイズは圧倒的にm.zuiko 9-18mmが有利なので、どれもこれも一長一短
何を優先するか難しいところですが、個人的には最初の一本ならm.zuiko 9-18mmで良いんじゃないかなと思います
それか、サイズと価格に目をつぶってLeica 8-18mmですかね
まとめ
というわけで、コンパクトな超広角m.zuiko 9-18mmのレビューでした
マイクロフォーサーズ、レンズ数は多いんですがサイズだけじゃなく、その他を欲張ろうとすると結構悩ましいですね
まぁ、レンズに関しては最高の1本てのはなかなかなくて、一長一短
仕方ないですね、全部買ってしまいなさい
というわけで、またね☆