どうも、コロCAMです
体調を崩しまくったせいでグダグダの年末ですが、ようやく少しずつ調子が戻ってきました
でまぁ、記事を書くくらいの元気は出てきたのでちょっと書いていたんですが、やっぱり基礎的な説明ページがあった方が楽だよなぁと思いましてね
似たような説明を記事ごとに何回も書くのも無駄ですし、集約したいなって
というわけで、初心者が写真を失敗する最大の要因の1つとも言える、ブレについて
夜に友達を撮ったら、なんかブレて写真にムンクの叫びよろしくモンスターが写ってましたって経験がある人も多いと思います
今回は、そんなブレについての知識と、ブレを抑えるテクニックについてまとめてみました
実は、画質についての説明記事の時も手ブレが夜景とかで発生しやすい仕組みとか対策について触れているので、そちらも見て頂いた上でこの記事を読むのがオススメかな
画質とブレについての記事はこちら↓
https://korokorocam.com/ichigan-vs-iphone/
というわけで、ちょっと細かく書いてみます
まず、シャッター速度って何?
カメラは光を記録する装置
じゃあ、何秒ほど記録します?ってのを決めるがシャッター速度です
例えば、あなたが街の風景を見ているとしますよね?
しばらく見ていると、動いている車や忙しそうに歩き回る人々、一方で全く身動きせず誰かを待っている人もいるでしょう
で、カメラはそのシャッター速度内での人々や車の動きをブレという形で記録します
当然、シャッター速度=記録時間が長くなれば長くなるほど、ブレは大きくなりやすいわけです
例えば、上の写真はシャッター速度8秒で記録した写真ですが、高速道路上の車の動きがしっかり記録されているのが分かります
カメラは光を記録する装置なので、ヘッドライトの軌跡がレーザービームのように強調されて残るわけですね
また、当然撮影中に撮影者自身が動けばそれも記録されます
例えば上の写真
パッと見では何の写真かさっぱり分からないと思いますが、シャッター速度を2秒に設定し、わざとカメラを縦横無尽に振り回して撮った工場夜景写真です
意図的に動いてブレさせると、上のような写真が撮れるわけですね
周りからは、多分カメラ覗きながら小刻みに不規則に高速で振り回す変質者に見えたことでしょう
同様に、その場で回転しながら撮った都市の夜景がこちら
これまたカメラを覗きながら回転する恐怖のおじさんに、周囲は恐れおののいたと思います
というわけで、ブレについて少し理解が深まりましたかね?
ブレの種類には何があんの?
でまぁ、ブレと一口にいっても色々な要因で発生するわけで、代表的なのがさっき紹介した車とか被写体が動くことによる被写体ブレとカメラマンの動きによるブレです
ちなみに、手ブレは当然カメラマンの手の動きからくるものですので、後者に含まれるわけですな
そのほかにも、カメラマンの動きによるブレでも被写体ブレでもないものとして、カメラそのものの動きによるブレが存在します
普通、シャッター押すとカメラが振動するでしょ?
まぁ、カメラ毎に症状が違うため、カメラを買った後だと対策も困難ですしマニアックになるので、初心者の方は飛ばして次の項目に行ってもらって大丈夫です
というわけで、折りたたんでおきますね↓☆
- カメラが原因で発生する振動とブレ
-
カメラが原因で何故ブレが発生するのか?
ってとこなんですが、カメラも可動部品が入っている機械なわけで、シャッターを押すことで部品が動くことで振動が発生します
その中でも大きな影響のあるものが2つありまして
・ミラーの可動によるミラーショック(一眼レフ限定)
・シャッターの可動によるシャッターショック
まず、一眼レフに存在してミラーレスには存在しないミラーの可動によるブレ
一眼レフは構造上、シャッターを切った際に内部に存在するミラーが光を通過させるため可動します
その結果、次に説明するシャッターショックと比べても大きな音と振動が発生してしまうんですね
これは一眼レフの持病というか宿命なので、一眼レフはミラーレスよりもカメラの振動は基本大きくなります
次に、シャッターの可動によるブレ。これは一眼レフでもミラーレスでも発生する可能性があります
ミラーレスは、一眼レフより構造上マシではありますが、それでも全く振動が発生しないわけではありません
最近のミラーレスは低振動のシャッター機構を採用しているモデルも多く、そういう機種を選択すればある程度回避可能ですし、そもそもブレが目立たない機種の方が多いです
残念ながら、この辺はスペック表に載ってこなかったりするので、できれば実機を触って試写をオススメします
ただ、特定の焦点距離とシャッター速度でのみ発生したりするので、試写程度ではなかなか気づきにくかったりしますけどね
また、そもそもシャッターが可動しない完全な電子シャッターが常用可能な機種はこの問題を根本的に回避可能です
多くの機種はローリングシャッターと呼ばれるスキャン方式の電子シャッター機能を搭載しています
しかし、センサーからの信号読み取り速度が遅い物が大半なため、被写体の動きが速かったり撮影者が動きながら撮影するとローリングシャッター現象と言われる写真の歪みが露骨に発生してしまい、常用には至っていません
現時点でレンズ交換式カメラで信号読み取り速度が速く、これを十分クリアしていると言えるのはSONYのα9のみです
次点でOlympusのE-M1 markⅡ以降の上位モデルなら何とかといったところで、それ以外のミラーレスの電子シャッターは五十歩百歩、全滅です
というわけで、基本的に電子シャッターはオマケで、どうしても静音を優先したいときの非常用と思ってください
ちなみに、歪み自体は普通のメカシャッターでも発生しますが、ほぼ目立たないため問題になることは少ないです
話を戻しますが、手ブレしてないはずなのにどうも写真が眠い、ボヤけてるなと感じる方はカメラの振動によるブレをチェックしてみてください
といっても、初心者の方は気づかないレベルのことが多いので、間違ってこの文章を読んでいる初心者の方は、忘れても良いレベルなのは明言しておきます
振動の発生しない電子シャッターモードに切り替えて、眠さが解消されたら高確率で怪しいです
当然、三脚とかを使用したところで発生するので、対策は困難です
症状が発生する特定のシャッター速度と焦点域の組み合わせを避けるか、シャッター速度が発生しない電子シャッターモードに切り替えるしかありません
そもそも、ブレが目立つ機種を買わないのがベストって話ですんで、購入前に調べられるのなら調べましょう
気になる方は、「機種名、シャッターブレ」あたりでググると多分情報が見つかりまっせ
なんで夜の方が手ブレしやすいの?
これ、ミラーレスのオートモードとか特定のモードで撮影していたり、スマホで撮ったりする場合限定の話ではありますが、以下の記事の説明と完全に重複するので割愛します
簡単に言うと、暗いと光が足らないので、カメラの判断で記録時間が延びてしまいブレやすいってことです
画質とブレについての記事はこちら↓
https://korokorocam.com/ichigan-vs-iphone/
ブレを防ぐには?
先ほどお話しした通り、ブレにはいくつか種類がありましてね
対策をするにしてもブレの種類によって話が少し変わってきます
というわけで、それぞれの対策をご紹介しましょう
・手ブレ
対策としては、自身の動きを抑えるか、動きが記録されないようにシャッター速度を速くするかの2つになります
まず1つ目のカメラマンの動きを抑える方法
手っ取り早いのは三脚や一脚を使用する、地面や手すりにカメラを置いて撮影することですね
三脚も安物を買うと風で普通にブレたりするのでこれまた沼の入り口だったりしますけど、効果は抜群
私も、5種類の三脚だけじゃなくて一脚も1本持ってるので、シーンによって使い分けてます
そんなに要るんか?とも思うんですが、とりあえず今も購入可能なものでオススメのやつ、紹介します
例えば、室内での物撮りのときは主に上の2つを使っています
Pocketの方はほぼカメラを地面に接地させた状態から角度だけ変えられるので、小物を撮るときや下から煽って撮るときに重宝します
多分、これより低いアングルで撮れる三脚は存在していません
また、カメラと同様の1/4インチサイズの三脚ネジに対応した照明とかを取り付けて、角度調整とかにも使えるので地味に便利
もう少し高さが欲しいときは、Pocketをなんかの台に乗せて代用しても良いんですが、もう一方のPIXI EVOを使うことが多いですね
とはいえ、同じ角度で撮りたいとか特定の理由が無いときは、多少ISO上がっても手持ち撮影の方が多いですけどね
面倒くさいから
で、旅行とか外に持っていくときはもっぱらこいつ、ベルボンのUT-53です
ミラーレスに望遠レンズを付けた約2kg以上の重量に耐えられ、最大で1.6m近くまで伸びます
なおかつ6段伸縮なので、持ち運び時は30cm以下まで縮めることが可能で重量も控えめ
多分、この条件を満たすような三脚って、ベルボンのUTシリーズしかないんですよね
ちなみに、最大耐荷重等によってシリーズ展開されているので、結構バリエーションが存在します
畳んでしまえば普通の通勤カバンとかにポイっと入っちゃうので、少し値段は張りますがサイズを重視される方にはオススメですね
ちなみに、Ⅱ型も発売されていて最大全長など微妙にスペック違いますが、お好みで
重さやサイズが気にならない場合、もっと安価でも色々な三脚があるので、探してみると良いでしょう
まぁ、私はかさばるのが嫌で結局これに買い替えたので、この辺は好みですね
とまぁ、三脚での対策を紹介してみましたが、やっぱりね、それでも万能とは言い難い
旅行とかで荷物も増えますし、動きの速い不規則な被写体が相手だと三脚は使い勝手が悪いシーンも多いですからね
そもそも、運動会とか観光地でも三脚禁止のシーンも増えてます
というわけで次に有効なのは、ブレない姿勢を追及することです
まるでピストルを構えるかのような心構えで、息を止め、脇を締め、狙い撃つ!!
んー、この辺はぶっちゃけ各人に適した姿勢が異なると思うので、練習してみてください(雑
で、2番目のシャッター速度を速くしての対策
広角の撮影ほどブレは目立ちにくく、望遠で撮影を行うほどブレが目立ちやすいため、手ブレしない目安として
シャッター速度は 1/35mm換算焦点距離 秒より速くするってのがあります
ちょっと待て、急に呪文を唱えるのはよせって?
了解、少しかみ砕きましょう
例えば、標準画角の50mmで撮影するなら、1/50秒より速く設定するってことですね
そもそも画角ってのが何かすら分からない人はまずこちら↓
https://korokorocam.com/ichigan-vs-iphone2/
ただ、正直カメラの高画素化が進んだ今となっては、フィルム時代から培われたこの常識は正直もう通用しないというか、初心者にはちょっと厳しい基準です
というわけで、コロCAM的には上記のさらに半分の時間にすることをオススメします
例えば、標準画角の50mmでの撮影なら、1/50秒と言わず1/100秒より速くしておけば結構安心ってことですな
・被写体ブレ
次に被写体ブレですが、これは正直シャッター速度を速くする以外対策の取りようがありません
例えば、走り回る子供を撮影したければ最長でも1/500秒くらいに設定しないと無慈悲にブレます 残像だ
これも長くなりそうなので、シーンごとの目安のシャッター速度はまた別記事でまとめたいと思います
手ブレ補正機能の有用性
でまぁ、そんな色々なブレがあるわけですけど、カメラメーカーもこのブレを抑えるべく日進月歩機能を向上させているわけです
その代表が手ブレ補正機能
色々な名称で各社微妙に違うんですが、基本的にはあなたの動きを打ち消す方向にセンサーやレンズを動かすことで手ブレの影響を抑える仕組みです
今どきのカメラだと、最低でも本来あなたがブレさせずに写真が撮れるシャッター速度の4~8倍くらいの長さまで手ブレを吸収してくれます
例えば、さっき標準画角の50mmで撮影するときは、1/100秒で撮れば手ブレは起きにくいですよと書きました
手ブレ補正がしっかりしている機種なら、これが1/24秒、もしくは1/12秒くらいまで手ブレせずに済んじゃうってわけですね
ただ、当然これは被写体ブレには全く効果がないため、例えば広角~標準画角で動き回る子供や犬を撮るときとかはほぼ無意味
とはいえ、望遠になればなるほど効果を発揮するので、望遠で撮影するときはレンズ側かカメラ側、どちらかには手ブレ補正機能は欲しいですね
でまぁ、最近の多くの望遠レンズには手ブレ補正機能はついています
なので、カメラ選びのときに手ブレ補正はあれば良いですが、そこまで必須の条件では無くて、あったら良いなぁくらいの感覚で大丈夫だと思います
まとめ
いやー、手ブレ補正機能アリのカメラか無しのカメラ、価格を考えるとどっちがオススメ?って話をしたいがためにえらい長文になりました
まぁ、本来の目論見は置いておいて、カメラって安くない買い物じゃないですか
せっかくなんで、少しでも詳しくなって、少しでも使いこなせるほうがお得だと思うんですよ
だから、知識を付けて、みんなに差をつけちゃおう!♡
というわけで、またね☆
そもそも画質って何?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/ichigan-vs-iphone/
そもそも画角って何?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/ichigan-vs-iphone2/
オススメのミラーレスどれ?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/best-mirrorless/