毎度、コロCAMです
初めてのオールドレンズ、試してみたは良いけれど、ピント合わせがメンドクセェ・・・
そんなあなたに、耳より情報
オールドレンズをAF化したうえに、ちょっと寄れるようになる素晴らしいアイテムをご紹介
ただ、残念ながら現時点ではSONY Eマウント用しか存在していないんですよね
フルサイズでもAPS-Cでも構わないんですが、今回はSONY ミラーレスユーザー限定の記事となります
というわけで、オールドレンズ入門 第3回目は、オールドレンズAF化アイテムLM-EA7について、いってみよー
【第1回】オールドレンズって何?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens/
【第2回】新品で買えるオールドレンズっぽいマニュアルレンズはこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens-new/
【第4回】オールドレンズの格安超望遠で月を撮るはこちら↓
https://korokorocam.com/old-mirror-lens/
LM-EA7とは
第1回目の記事でも触れましたが、オールドレンズをミラーレスで使用するにはマウント形状を合わすため、フランジバックの差を埋めるためにアダプターが必要です
で、そのアダプターにもいくつか種類があるんですが、何の変哲も無い普通のアダプター以外の1つにヘリコイド内蔵のアダプターってのがあります
そもそもヘリコイドって何?って話なんですけど、簡単に言うとピントリングみたいなもんです
マニュアルレンズもピントリングを回し、レンズを前後に動かすことでピントを合わせますよね?
あれと同じような機構がアダプターに内蔵されているわけです
レンズにもピントリングがあるのに、なんで別途アダプターにも必要なの?って話なんですが、オールドレンズって寄れないレンズが多いんですよね
なので、アダプター側でも追加でレンズを繰り出せれば、繰り出しの合計距離が延びるので、より最短撮影距離を短くすることが可能
そして、寄れるようになるってのは、利便性以外にも色々メリットがあります。例えば、寄ればよりボケます。当然ですよね
オールドレンズの魅力の1つである、何ともいえない複雑なボケを出しやすくなるので、表現の幅も広がるんですね
例えば、シャボン玉のような輪郭のクッキリしたバブルボケ
バブルボケと言えば、Mayer-OpticのTrioplan 100mm F2.8が有名ですが、有名になったせいで価格も急上昇
とてもお高くなってしまいました
で、代替品は無いものかと庶民が探すと、レンズ構成もメーカーもTrioplanと同じMayer-OpticのDomiplan 50mm F2.8ってレンズがあります
ですが、Domiplanってばぜーんぜんっ寄れないので、背景を大きくボカすのが苦手
うまくバブルボケを出すにはコツが必要で、軟弱者の涙を誘いました
しかし、上記のようなヘリコイドアダプターを用意して被写体に近づけば、簡単にボケを大きくすることが可能となり、安価にバブルボケを楽しめるってわけです
ちなみに、繰り出してるわけじゃないですが、レンズをセンサーやフィルムから離すという意味では、マクロ用の接写リングなんかも同じ理屈ですね
で、その機構にさらに電気モーターをねじ込んで、AF化したのがこれ。理屈は分かりますが、なかなか漢なアイテム
レアケースとして、ピントリングが無く無限遠固定なコシナのVoightlander 40mm F2.8みたいなレンズもあるので、そういうレンズにもモチロン有用です
LM-EA7のメリット・デメリット
まぁ、メリットは散々言いましたがマニュアルレンズをAFで使えること、より寄れるようになることですね
上の写真の通り、約4mm強ほど繰り出します
例えばオールドレンズじゃないですけど、コシナ Nokton classic 40mm F1.4 SCで使う場合だと、寄れるおかげで最大撮影倍率もこれくらい変わります↓
念のために言っておきますが、トリミングしてるわけじゃないですからね?
あと、周辺減光が爆発してるのはレンズの特性なので、お気になさらず
実測で、最短撮影距離が70cmから半分の35cmまで縮んだので、ヘリコイドアダプターとしても、LM-EA7は効果絶大です
デメリットは、モーターが内蔵されているせいで高さがあるため、本体が地面に置くと浮いてしまうのと、高価なことくらいかな
NOKTON classic 40mm F1.4 SCの商品レビューはこちら↓
https://korokorocam.com/nokton-classic-40sc/
AF速度
まぁ、分かると思いますが遅いですよ
間違ってもドッグランとかスポーツ撮影に使えるレベルじゃありません
イメージ的には、α9につけて使っても初代RX1やα7とかレベル
AF-Cや瞳AFには対応していて、挙動がやや怪しいときもありますが、特に新しいSONY機なら瞳AFは便利に使えます
使用上の注意点
大きく3点あります
まず、レンズ側のピント位置は、レンズ長が最短になる無限遠が基本です。まぁ、LM-EA7は本来のマウント位置から伸びはしますが縮みはしませんので
ヘリコイドアダプター的に寄りたいときは、レンズ側のピントリングも操作する必要があるので、半マニュアルみたいになります
次、SONYミラーレス用とは言いましたが、正確には位相差AF搭載のSONYミラーレス用です
フルサイズならα7Ⅱ以降、APS-Cならα6300以降の機種が対象です
最後、ライカMマウントのレンズを直接装着するなら問題無いんですが、別のマウントのレンズをアダプター噛ませて装着する場合、アダプターとLM-EA7が干渉する可能性があります
例えば上の写真。両方MinoltaのSRマウントをライカMマウントに変換するアダプターですが、左のPixcoのは問題無いものの、右のK&Fは干渉します
そのうちまとめたいところですが、如何せん私も全部のマウントのレンズがあるわけではないので、ムズカシイですね
ちなみに、メジャーなM42マウントはHaogeっていう良く分からないメーカーのアダプターで干渉せずに使えています
なお、注意点ってほどでは無いんですが、ピント合わせの仕組みが全群繰り出しタイプのレンズなら全く問題無いですけど、前玉のみ繰り出すようなタイプのレンズだと画質に影響が出る可能性はあります
あと、たまに動作不安定なので、違和感を感じたら一度バッテリーを抜いてください。多分解消します
まぁ、細かいことは言いっこなしの 漢アイテム ってことで
まとめ
安さに釣られてオールドレンズを始めた場合、この価格は結構勇気がいるとは思います
でも、こいつさえあれば、億千万の煌めく星のようなオールドレンズ達がAFで使い放題!って考えたら安い気がしませんか?
え、煌めいてないしカビが生えてる?はははっ、こいつぅ
というわけで、LM-EA7でした
【第1回】オールドレンズって何?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens/
【第2回】新品で買えるオールドレンズっぽいマニュアルレンズはこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens-new/
【第4回】オールドレンズの格安超望遠で月を撮るはこちら↓
https://korokorocam.com/old-mirror-lens/
NOKTON classic 40mm F1.4 SCの商品レビューはこちら↓
https://korokorocam.com/nokton-classic-40sc/