どうも、コロCAMです
もともと、LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7の商品レビュー記事で少し触れていたm4/3(マイクロフォーサーズ)標準単焦点の比較、実生活でも聞かれることが多いので、ちょっと記事を分離して書き直してみました
というか、プラモデルとポケモン、ついでに にゃんこ大戦争 に時間取られてて分離したまま数カ月放置してたのをようやくまとめなおしたってのが正しい
というわけで、本題
マイクロフォーサーズはPanasonicとOlympusの共同規格のため、競合となるレンズがいくつか存在します
ユーザーからするとレンズの選択肢が多くて迷うのも楽しいって言うのもマイクロフォーサーズの素晴らしい魅力
今回比べるレンズは、できるだけ特性が近いレンズにしたいと思います。画角が近く、なおかつそこまでサイズがでかくない広角~標準単焦点レンズ
具体的には、焦点距離12mm~20mmくらいまでの300g以下の単焦点レンズ絞って比較してみたいと思います
マイクロフォーサーズ最高のつけっぱなし単焦点レンズはどれだッ!?
というわけで、広角順にみていきましょう。最後に結論としてどれがオススメなのかも書いておいたので、少しお付き合い下さいな。では、いってみよー
マイクロフォーサーズの商品レビュー & 作例記事一覧はこちら↓
Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
最初はOlympus製のレンズです
12mmと少し広角寄りで、iPhoneの標準カメラとかよりやや広く、画角的にはSONYのスマホとかとほぼ同等なので、気持ち広く撮れます
サラッと触れましたが、実はスマホも機種によって画角が違うので、スマホの広角寄り機種と同等って感じです
え、待って、そもそも画角ってなに?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/ichigan-vs-iphone2/
そして、解像度が高いので相当クッキリに見える写真になります
その分ボケは弱くなるので、想い出をキレイに残すっていうより、仕事とかで使うために記録メインに撮影をしたいのなら、後から紹介するレンズよりオススメ
ちなみに、PanasonicのカメラにOlympusのレンズを使っても特に大きなデメリットとか無く、使ってて分かるような遅延が出たりも無いですし、手ブレ補正もちゃんと効きます
大丈夫、マイクロフォーサーズの現行カメラとレンズはほぼ購入して試したことがあるので間違いありません
むしろ、手ブレ補正機能が無いPanasonicの旧モデルに手ブレ補正の強いOlympusレンズを使うことでカメラの弱点を補完したりもできます
もちろん、今回の絞りリングのように一部機能に制限が出る場合もあるんですが、基本的に致命傷になるほどの影響はありません
また、メーカーの差というより機能制限はレンズの差による(同一メーカーだとしてもレンズが古いとその機能は使えない)ので、基本的には初心者の方は何も気にせずレンズを選んで大丈夫です
Panasonic LUMIX G 14mm F2.5 II
このレンズ、他の対抗馬と比べても更にコンパクト
厚みが半分くらいしかないのと値段がメリットですね
描写も素直で素晴らしいので、GF9やGF10と組み合わせて少しでも小さくしたいなら、最良の選択だと思います。薄ければ、コートのポケットに入っちゃいますからね
画角もiPhoneとほぼ一緒なので、初心者でも抵抗なく使える画角です
他のレンズと比べるとややボケも弱いですし、暗所での能力が劣るのは事実ですが、それでもF値2.5はあるので、夜のバーとかでも十分対応できるでしょう
ちなみに、旧型とⅡ型がありますが、外観の変更くらいで中身は同等品。中古で探すなら、旧型でも特に問題無いですよ
Panasonic LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7
4万円前後と決して安いとは言い難いですが、ボケと画角のバランスも良く、正直一番無難で万能な一本です
レビューでかなり詳しく書いているので詳細はそちらを見て頂くとして、印象としては、さっき紹介したLUMIX G 14mmをそのままグレードアップした上位互換といった印象
その分価格と厚みがマシマシになってしまっているので、どちらを優先するかといったところですね
Leica 15mm F1.7の商品レビューはこちら↓
https://korokorocam.com/panasonic-leica-15mm-review/
Olympus M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
換算34mmとほぼ換算35mmと言って差し支えない昔ながらの定番画角
というのも、マイクロフォーサーズのセンサーって縦横比が4:3なんですよね。その関係で、実はフルサイズやAPS-Cと比べると縦幅が長い代わりに横幅が短いんです
なので、例えば同じ換算50mm同士で比べるとフルサイズやAPS-Cより狭く感じる方が多いと思います。横幅が足りてないですからね
1個前に紹介したLEICA 15mmとは、ボケ量もサイズも重量もほぼ一緒
開放で撮る際の解像度もそんな変わらない印象で、価格も近い。完全にライバル的レンズですね
外観は個人的にはOlympusの方が金属感が強く高級感を感じますが、当然好みの話かつ画質には関係ありません
また、LEICA SUMMILUX 15mmに絞りリングがついているように、M.ZUIKO 17mmにはピント位置を固定できるリングが付いているんですが、どっちが良いとかも好みですし、個人的には別に要らんから安くしてくれって思います
AF速度もどちらも爆速です
LEICA SUMMILUX 15mmの方がより近くまでピントが合うっていうのが一番の優位点でしょうか。あとは、LEICA印のボケ質をどう判断するかですね
まぁ、ボケのキレイさって話になると完全に好みになってくるので、難しいところです
ちなみに、注意点としてシルバーを選ぶ場合、M.ZUIKO 17mmは少し黄色っぽいというか、Panasonicに限らずOlympusでも機種によってはカメラ本体と少し色味が違います
Olympus同士でも色味が違うってどうなんだ?って思いますが、PanasonicはPanasonicでメタルナスビみたいな色のレンズ出してましたしね
とりあえず、シルバーが欲しい場合は必ず色の確認をしましょう。ちなみに、書き忘れてましたが先ほど紹介したM.ZUIKO 12mmもシルバーは色味が違います。ご注意ください
Panasonic LUMIX G 20mm F1.7 II
マイクロフォーサーズ初期のころから存在している古参レンズです。今はⅡ型になってリニューアルされていますが、見た目以外の性能は旧型とほぼ一緒です
コンパクトなパンケーキサイズなのに解像度の高いクッキリした描写と素直なボケで、過去には神レンズとまで言われたんですが、今となってはオススメできないレンズです
なんでかというと、AFが遅すぎるというか、AF-C(被写体を補足して、相手が動いてもピントを外さないようにする機能)にそもそも対応していないので、今どきのカメラの性能を全く発揮できません
このレンズを褒め称えているブログやレビューを見かけたら、記事が古すぎるか動く物を一切撮らない人の感想と思って差し支えありません
そして、今となってはレンズの数も揃ってきて、このレンズくらい解像するレンズはたくさんあるので、描写も特別優れているわけでもない
まぁ、選択肢からスパッと外しちゃって大丈夫です
焦点距離25mm(換算50)の単焦点ってどうなの?
APS-Cやフルサイズなら、使い勝手で言うとより広角な単焦点に軍配が上がるので、最初の一本にはオススメしないんですが、マイクロフォーサーズだとボケを稼ぐために普通にアリです
この辺のボケの大きさとかは、m.zuiko 25mmの記事で触れてるので、良ければ見てみて下さい。ちょっとした比較も載せてます
m.zuiko digital 25mm F1.8の商品レビューはこちら↓
https://korokorocam.com/mzuiko-25mm-review/
まとめ
というわけで、似通ってるレンズが多いのもあって、なかなか一本に絞るのが難しいマイクロフォーサーズ用単焦点
コロCAM的には、とりあえず無難に使い勝手を求めるならLeica 15mm F1.7かm.zuiko 17mm F1.8
せっかくのミラーレス、大きめのボケとかにもチャレンジしたい!って話なら、各社25mmあたりがオススメという結論になります
ちなみに、身近な人にオススメするときは、実際にPanasonicの15mmと25mmを貸して数日使い比べて選んでもらうんですけど、15mmに落ち着く人が多いです
というわけで、単焦点選びは難しいねってことで
またね☆
マイクロフォーサーズの商品レビュー & 作例記事一覧はこちら↓