どうも、コロCAMです
コロナウィルスのせいで、世間は大変な状況。なかなか撮影にも行けない今日この頃ですが、止むを得ないですね
今回は、当ブログ3本目、久々のGマスターレンズのレビュー
GはゴッドのGか、それともガンダムのGなのか。合わせればゴッドガンダムになるじゃないか
えぇい、お出かけイベントがキャンセルされたフラストレーションでいつもより意味の分からない導入だ、チクショー
なお、このブログを開始した段階でこのレンズは所有していたんですが、紹介が結構後回しになった理由は、ズバリ私このレンズで人物しか基本撮らないんですよ。そう、公開できる作例が多く無いんですよね
その分、人物撮影するともうスゴイですよコレ、マジで
何がゴイスーかって、まず85mm F1.8が吹き飛ぶくらいの圧倒的なボケ。子供じゃなくて、大人を撮っても背景が消え去るレベルのボケ!
※人物を写真上で同じ大きさになるよう撮影する場合、当然ですが被写体が小さい子供の方がボケやすいので
そして、ピントが合ったまつ毛とかは超解像!恐ろしいギャップが心を満たします。あぁ、これが真の単焦点か・・・
まぁ、このレンズに到達してしまう人はだいたい沼に沈んでるナウな人だと思うので、レビューもややマニアック目にいきましょう
ついでだから、ようやく少し溜まった作例も一緒にババーンとご紹介
というわけで、いつもより長文ですが、さっそくいってみよー
SONY Eマウントのレビュー&作例一覧はこちら↓
https://korokorocam.com/e-mount/
外観・操作性
ピントリングのトルクはやや重めで、外観の塗装等と相まって重厚感があります。所有欲をバッチリ満たしてくれますね
カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンも縦、横どちらの持ち方にも対応するよう2カ所に設置されていますし、フォーカスリミッターのスイッチもあって、近距離と遠距離、どちらにも設定可能
うん、特に欠点は見当たりません
強いて言うなら、絞りリングの幅がやや細くクリック感が強いので、常用するには微妙に不便なくらいですかねぇ
クリック感をなくすことも出来るんですが、そうすると今度はチョット触っただけで位置がズレるので・・・
なお、私は外装保護のため、SEL1635GMの記事でも紹介したシリコンリングを巻いて使ってます
このサイズだと、他のレンズで紹介しているステップアップリングによる保護はさすがに微妙ですからねぇ
サイズ・重量
重量950gと、ギリギリ1kg切ったから軽いよね?みたいなスペック。いや、重いよ
まぁ、だいたい牛乳パック1本分の重さと言えば分かりやすいですかね。上の写真で見ると、SEL70300Gの方がでかいので重そうに見えますが、普通にSEL135F18GMの方が重たいです
という感じで、単体で見ると全く小さくないっていうか普通にデカいし重いんですが、ライバルになりうるシグマの135mm F1.8 DG HSM Art 1230gと比べるとだいぶマシですね
実は、SEL135F18GM発売前はシグマを使ってたんですけど、重心の位置もあるのか数値以上に重量差を感じました
武器にして殴ったときの威力はシグマの半分も無いですよ、そう考えたら、コンパクトかつ軽量な鈍器と言えますよね(錯乱
画質
柔らかで大きなボケとピント面のシャープさを高バランスで調和させた描写
被写体が浮き上がって見えるのは、まさにその特性がなせる業。まぁ、好きな画角ですしせっかくなんで、いつもの商品レビューの3倍くらい掘り下げてみましょう
圧倒的なボケ量
車内から窓越しで撮影したので、コントラストとかは落ちてますけどそこじゃない
見よ、車という比較的大きな被写体にも関わらず、背景の圧倒的なボケを!道路標示はおろか、斜め前の車両のナンバープレートすらボケで消え去って確認できません
有効口径をもとにしたボケの大きさで言うと、単純計算ではありますが、焦点距離50mm F0.67相当のボケですからね
このボケが生み出す非現実感が、人物写真を際立たせるんですよ
人物有り版はアップ出来ないので、残念ながら人物無しバージョン
橋の大きさから分かると思いますが、F2.5と多少絞って大人の全身を写したとしても大きなボケが得られます
コスプレとか撮りたい人にもオススメですね
解像度
以前、望遠レンズの解像度比較記事でも使った視力検査表を縮小した紙
25%に縮小した紙で適正距離の3m離れた位置から撮影してるので、実際の視力は表記の4倍相当
細かい理屈は以前の記事を読んでもらうとして、簡単に言うと、この紙で視力1.0が見える→視力4.0相当ってことですな
望遠レンズの解像度比較 SEL24240, SEL70300G, SEL100400GMはこちら↓
https://korokorocam.com/sel24240-sel70300g-sel100400gm/
で、上から順に、写真の右端に紙が写るように撮影した場合(周辺画質)と、中央部で撮影した場合、3枚目が中央部かつF2.8に絞った場合です
毎度のごとく、この写真は粗探しのためにアホほどトリミングして拡大表示しています
でまぁ、そんだけアップにしてるにもかかわらず、破綻することも無く開放から抜群に解像しているのが分かりますね
で、少し絞るとそこから更にシャープさが増しています
周辺部も、中央部に比べるとやや甘いものの、大口径なのに滲みも無く恐ろしい解像度です
ちなみに、ズームレンズと比べるのもナンセンスですが、他に比較対象が無いので同じGマスターレンズの解像番長ことSEL100400GMの135mmと比較するとこんな感じ
F2.8の明るさに設定しているのにも関わらず、既にSEL100400GM F5.0よりシャープ
F1.8に設定すると、さすがにF値で有利なSEL100400GMの方がシャープに感じたので、SEL100400GMはSEL135F18GMのF1.8からF2.8の間くらいの解像度って感じですかねぇ
SEL135F18GMはさすがですが、ズームなのにここまで解像するSEL100400GMもまた、まことにアッパレと言えるでしょう
今回はα9で撮影したため、正直センサーの解像度をレンズが軽々と超えてしまってた印象です
α6400とかα7RⅣとかのもっと画素ピッチの狭い機種でも期待にこたえてくれるでしょう
SEL100400GMの商品レビューはこちら↓
https://korokorocam.com/sel100400gm-review/
逆光耐性&フレア
気づきましたか?右側の虹に
LeicaのオールドレンズでSummarit 50mm F1.5という虹が出るのが売り(?)のレンズがあるんですが、太陽光の入射角次第で、それに負けないくらいキレイに虹が出ます
そして、結構顕著にコントラストの低下も見られるので、描写がパルプンテよろしくえらい変化します
実は、SEL85F18とかも同様の傾向で、大口径レンズの宿命なので、気になる人はフード装着はもちろん、ハレ切りするなり対応が必要です
逆に、私はこの虹を意図的に人物撮影の時は発生させたりしてるので、オールドレンズみたいな描写も好きな人には、良い裏技として使えるでしょう
特に、女性や子供を撮るとボケとあわさってスゴイんですよ、えぇ、マジゴイスー
もちろん、角度によってはフレアは出ないというか、どちらかというと出す方が難しいので、そこまで気にしなくて良いかなとは思います
現代の解像度と安定重視のレンズだとあまり歓迎される特徴では無いのは事実ですが、先述の通りフードを付けてしっかりハレ切りすれば大幅に低減することができます
この辺をどう捉えるかは人それぞれですが、オールドレンズ好きな私としては、アクセントで虹も入れられる大口径中望遠と考えてます、ハイ
機能性
オススメのミラーレスの記事で使ってるこの写真、実はSEL135F18GMとα9で撮った写真だったりします
コロCAM的初心者におすすめのミラーレスはこちら↓
https://korokorocam.com/best-mirrorless/
そう、AFは上のハトが撮れるくらい爆速なんですよ。ボケが大きいため、恐ろしくピントも薄いのにちゃんと補足していて、ただただ感動
以前使ってた、Eマウント用のシグマの135mmだと、走ってる大人ですらピント怪しかったので、動きのある人物を撮りたければ、ここは決定的な差ですね
α9の連写にも最高速度で追従できるため、高速連写機のペアとしてもおすすめですね
最短撮影距離も意外と短く、最大撮影倍率も大きめ。そのため、やる人も多くはないと思いますが、物撮りもできなくはありません
もちろん、APS-Cで使えば換算約200mm相当 F1.8の望遠単焦点にもなるので、まぁ、いろんな用途で使えますよってことで
ライバル Sigma 135mm F1.8 DG HSM Art
AF性能と重量、このどちらかが引っかかるなら素直にSEL135F18GMがおすすめです
一方、コスト面はSigmaの方が有利
描写に関しては、解像度が高いのは2本ともですが、全体の印象は結構違ってます
ボケがとろけるようで柔らかく、おかげで全体も柔らかい印象のSEL135F18GM VS ボケまで解像度高く高コントラスト、バキバキ解像のSigma 135mm F1.8 DG HSM Art
まぁ、好みですね
まとめ
というわけで、いつもより少し濃い目に紹介してみたSEL135F18GM
このレンズが気になっているなら、機材好きなら、少なくとも1度は手に取ることを素直にオススメします。欲しけりゃ買えよ、買えば分かるさ
というわけで、ボケの最高峰を、君に!
以上、レビューでした
またね☆
SONY Eマウントのレビュー&作例一覧はこちら↓
https://korokorocam.com/e-mount/