どうも、コロCAMです
さて、シリーズ第2回目は、水族館編
今回も、レンズ2本 or 3本持っていくとして、最も汎用性のある最適な組み合わせをSONY EマウントのAPS-C、フルサイズでそれぞれ考えてみたいと思います
もちろん、前回同様主観も爆発ですんでね、その辺はあくまで一意見として読んでもらえればなと
第1回目 導入&動物園編はこちら↓
https://korokorocam.com/sony-lens-choice/
さて、1回目の動物園と違って、明るさも不十分なことが多く、しかも水槽越しでの撮影
暗いのにフラッシュも禁止されてたり、正直動物園とは比べ物にならないくらい難易度は高いです
また、お魚さんは自由気ままに泳いでいるので、ガラス面(多分、大体アクリル)の近くに来ることもあれば遠くに行くこともあります
しかも、結構高速で動くというオマケつき。ビュンビュン動くよ☆
また、館内の明るさの状況にもよるんですが、水槽よりもお客さん用の通路の方が明るいと、反射も相当厄介
マジックミラーと同じ理屈ですね
何も考えずに撮ると、カメラマンがガラス面にもろ映るので、簡単に失敗します
そのため、場面によっては反射を抑えるため工夫も必要
そして、被写体までの水の厚みが増えれば増えるほど、当然画質も難易度も厳しい状況に
何ていうんでしょうね、水族館の写真で水の色に飲み込まれたような霞がかったボヤっとした写真が多いのはこれが原因です
これを避けるためにも、水槽撮影は広角~標準域で近くの魚を狙う方がオススメ
というわけで、明るく、反射を抑えるためにもできるだけ寄れて、魚の動きにも臨機応変に対応できるズームレンズ、もちろんAFは高速なものがベター
って、注文多いなおいっ
で、上記の注文を満たそうとするとAPS-Cだとほぼ選択肢が無かったりするんですよね
なので、1発のクオリティにかけて、より明るい単焦点で勝負を挑むのも手ですが、どちらにしろ難しい戦いになるのは間違いありません
そうなんですよ、カメラ性能とカメラ知識が試される修羅の国、それが水族館なんですよ
ニモだぁ?ドリーだぁ?水族館を舐めるでないわあッ!!
水族館での撮影テクニックはこちら↓
https://korokorocam.com/photo-technic-aquarium/
SONY Eマウントのレビュー&作例一覧はこちら↓
https://korokorocam.com/e-mount/
でまぁ、ただでさえハードルが高い水族館なんですが、場所によってはイルカショーやアシカショーといった、水槽撮影とは全く別のレンズ性能を求められる悪魔的イベントが存在します
そう、望遠レンズが要るんですよ
まぁ、観客が見やすいような作りになっていると思うので、通常は換算200~300mm程度までの望遠があれば十分だとは思います
ただ、レンズ2本だけで対応する場合、ほぼ強制的にレンズの組み合わせが決まってしまうんですよね
というわけで、各種ショーがあるかどうかで話が変わってくるので、分けて考えると・・・
ショーが無ければ、寄れて明るい標準域のズーム or 単焦点複数
ショーがあるならば、寄れて明るい標準域と望遠ズーム
といった組み合わせがベースになるでしょう
というわけで、さっそくAPS-Cとフルサイズ、それぞれの場合で考えていきましょう
ショーが無いときぃー
当然、望遠レンズが不要なのでショーがある時より荷物を減らすことができます
正直、無理に本数を持っていく必要もなく、水槽撮影に最適なレンズ1本で挑むのもありでしょう
・APS-C
・2本の場合の組み合わせ
① 標準ズームと単焦点
例 SEL1670Z & SEL35F18
明るめのF4通しでそこそこ寄れるSEL1670Zと、それでも明るさが足りなかった時の補助としてSEL35F18を組み合わせた、比較的財布に優しい組み合わせです
もちろん、値段がグッと上がりますが、SEL35F18をSEL24F18Zに変更しても可
別に、この2本の単焦点は焦点距離的にはどっちが適しているとかは無いので、好みですね
ただ、SEL24F18Zの方がかなり寄れる上に、最大撮影倍率も大きいので、利便性ではSEL24F18Zが有利ですし、おすすめではあります
一方、魚を撮るにはシャッター速度がそこそこ必要ですので、画角的にSEL1670Zを使うときは、多少のノイズやブレ覚悟前提です
なので、最近発売されたばかりで良い値段しますが、予算が許すならSEL1655Gを用意できるとなお良いでしょう
SEL1655Gなら、抜群に寄れるわけではないですが、明るさもF2.8でズーム域も良好
1本だけでも条件はかなり満たせますからね
ただまぁ、本音で言えばAPS-Cとはいえ、いっそ開き直って寄れて明るく、価格も控えめなフルサイズ用のTamron A036を使うのがおすすめかもしれません
焦点距離も、28-75mmとやや広角から中望遠までカバーしており、APS-Cで使っても不便は感じないですし、アホほど寄れます
ぶっちゃけ、APS-Cに絞って考えると選択肢はそんな多く無いのが現状ですねぇ
② 単焦点×2
例 SEL24F18Z & SEL50F18
次は単焦点だけで挑むパターン。明るさ重視ですね
ただ、これまたSONYのAPS-Cは広角側の選択が悩ましく、純正レンズは選択肢にイマイチ欠けます
広角が換算35mmスタートと多少不安はあるものの、十分に寄れて明るさもあるSEL24F18Zを軸に、SEL35F18だと焦点距離が近すぎるのでSEL50F18と組み合わせるのがまず1つ
他には、SIGMAの16mm F1.4 DC DNが明るさ焦点距離共にイイ感じですので、これとSEL35F18を組み合わせるってのもアリですね
まぁ、どちらかと言えば、個人的には前者のSEL24F18Zを軸にした組み合わせがよりオススメではありますが、その辺はお好みで
・3本の場合の組み合わせ
③ 標準ズームと単焦点×2
例 SEL1670Z, SEL24F18 & SEL50F18
2本の組み合わせ① 標準ズームと単焦点に単焦点を一本足しただけです
単焦点の焦点域が被らないよう、SEL24F18ZとSEL50F18にしましたが、内容としては①と②を混ぜ合わせた感じですね
なんだかんだ無難に幅広く対応できると思いますけど、ズームと単焦点を入れ替えるタイミングが難しいですね
④ 単焦点×3
例 SIGMA 16mm DC DN, SEL35F18 & SEL50F18
まぁ、③同様に2本の組み合わせ② 単焦点×2に更に単焦点を1本足して、3本にしただけです
候補となる単焦点が、SIGMA 16mm DC DN, SEL24F18Z, SEL35F18, SEL50F18くらいなので、この中から3本選ぶ形
レンズ交換の頻度は上がってしまうのと、とっさの状況への対応は難しいのがネックです
ただ、暗いところへの対応力は抜群ですし、シャッターチャンスをじっと待てるなら、かなり良い組み合わせかなと思います
活躍の場は正直少ないですが、SEL85F18を候補に加えると表現の幅が広がるので、選択肢に入れても良いかも知れませんね
SEL1670Zの商品レビューはこちら↓
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SEL24F18Zの商品レビューはこちら↓
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・フルサイズ
APS-Cの時もチラッと名前が出ましたけど、ショーが無いなら、TAMRONのA036が水族館だと優秀過ぎるので、それ1本で良いんじゃない?ってのが本音です
寄れて、明るいズーム。AFもまぁ十分速い
条件を全部満たしちゃうんですよね、この子
ここまで適したレンズが存在してしまうと、あまり組み合わせを考える必要がありません
同様に、単焦点だとSEL35F18Fが優秀ですね
何気にSEL24F14GMとかよりも寄れて、マクロレンズと違ってAF速度も十分
実は、純正フルサイズ単焦点でマクロレンズを除くと、一番寄れるレンズはこいつです
画角も悪く無いですし、活躍間違いなし
というわけで、フルサイズはTAMRON A036かSEL35F18Fのどちらかを用意することを素直におすすめしたい
逆に、それ以上適してそうなレンズがあまり見当たらないので、TAMRON A036なら1本で十分です
SEL35F18Fなら、2本の場合は一緒にSEL24105GやSEL2470Z辺りを保険で忍ばせて、3本ならそこにSEL55F18ZやSEL85F18を加えるのが吉ですよ
水族館によっては、デカい水槽全体を写せるようなSEL1635ZやSEL1635GMとかの広角を持って行くのも良いかも知れませんね
Tamron A036の商品レビューはこちら↓
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SEL35F18Fの商品レビューはこちら↓
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ショーがあるときぃー
簡単に言うと、ショーが無いときの組み合わせから一本減らして代わりに望遠レンズを突っ込むだけなんですが、本数に制限をかけると当然難易度は上がります
せっかくなんで考えてみましょう
・APS-C
まず望遠ズームですが、ショーの内容や見る位置次第では、70mmスタートだと使い勝手が悪い可能性があります
かといって、他の望遠ズームの選択肢を考えるとSEL55210しかないんですよね
なので、いっそSEL18135とかの便利ズームを用意する方がショーには向いているかもしれません
流石に、暗闇でやるショーもそんな無いと思うので、シャッター速度が必要なイルカショーとかでも何とかなると思います
屋外でのショーなら、明るさを稼ぐためにもぜひ晴れた日を狙って行くようにしましょう
・2本の場合の組み合わせ
① 単焦点+望遠ズーム
例 SEL24F18Z & SEL18135
水槽や館内の大半をSEL24F18Z一本で挑む漢気セット
サポート力を上げるため、相方は便利ズームのSEL18135としました
APS-C、F2.8で微妙に明るくないパンケーキ系のレンズを除くと、一番広角の純正単焦点はSEL24F18Zなんですよね
ゴク○ー!!!はやくきてくれー!!!って感じで、早く出してよ換算24mm前後の広角純正単焦点
SEL24F18Zでも正直狭い場面もあると思うので、さすがにSEL35F18だと広角が弱すぎて辛い
代打となりうる単焦点は純正では存在せず、SIGMA 16mm DC DNくらいしかない
望遠も、単焦点との間が開き過ぎることを考えれば、SEL70350Gとかの70mmスタートは出来るだけ避けたいところ
すると、望遠ズームだと先述の通りSEL55210しかないんですが、それでも間が結構開いてしまうので、素直に便利ズームにしました
何て頼りになるんだ、便利ズーム!!
なんだかんだ、十分戦える組み合わせだと思います
② 標準ズーム+望遠ズーム
例 SEL1655G & SEL70350G
新鋭APS-C用Gレンズコンビ
役割分担も分かりやすい2本ですし、55-70mmと間の開きも小さくて、安定感あります
というより、広角~標準域は出来ればF2.8は欲しいところなので、ズームの場合ほぼ選択肢はありません
もちろん、SEL1655GをTamronのA036に変えて、望遠レンズも70mmスタートの他のレンズにしても問題無いでしょうね
繰り返しにはなりますが、使い勝手的には55mmスタートのSEL55210が良いと思うんですけど、画質とかには言及しないって確かに第1回目で言いましたけど、SEL1655Gの相棒にするにはこう、なんというかこう、なんかこう、なんですよ!!
・3本の場合の組み合わせ
ぶっちゃけ、ショーが無いときの2本の場合の組み合わせに望遠ズームを加えるだけ
70mmスタートは望遠過ぎるとは思いますけど、フルサイズと違って正直選択肢が無いので、SEL55210以外から選ぶのなら70mmスタートも止むを得ませんね
まぁ、人生は妥協の連続さ
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・フルサイズ
ショーが無いときと同様、エース級のTAMRON A036がいますからね
2本で済ますなら、それにSEL70300GかSEL100400GMを加えるだけ
ショーは基本屋外が多いと思うので、明るさより焦点距離重視で良いかと思います
イルカショーとかで、水が掛かるのを恐れずに前の方の座席とかに座ると、SEL100400GMは望遠過ぎて逆に使いにくいかも知れません
まぁ、APS-Cとは違ってSEL70200GやSEL24240等を含め、選択肢は豊富にありますが、SEL70300Gが無難でしょう
3本の場合も基本的には同様
Eマウントはレンズの品揃えも考えると、水族館という特殊環境だとAPS-Cとフルサイズの差が露骨に出ます
まぁ、APS-Cは更なるレンズの充実に期待したいところですね
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まとめ
水族館って、相当特殊な環境なので長文になりましたが、次回以降はもう少しサクサク進めたいところですね
最後に、実際に私がよく使う組み合わせをご紹介すると、話が複雑になるので触れてませんが、水族館に限らずカメラ本体を2台持っていくことが多いです
例えば、APS-Cとフルサイズの2台持ちだとしたら、レンズはSEL1635GMとTamron A036、SEL100400GMの組み合わせ
SEL1635GM、TAMRON A036のどちらかとフルサイズで水槽や館内は撮影
ショーの際はそのどちらかをAPS-Cに装着、フルサイズにSEL100400GMを装備することで、レンズ交換無しで広範囲をカバーする作戦で攻めることが多いです
まぁ、2台持ちについてはまたの機会に別記事でお話しするかもしれません
そして、AF性能について軽くしか触れてませんが、楽に撮影たい場合、カメラ本体の性能も重要なのが水族館
可能なら、α6500以前のモデルではなく、α7Ⅲやα6400の世代のカメラを用意したいところですね
この辺の話題は、水族館での撮影テクニックの記事で触れているので、よろしければ見てみて下さいな
水族館での撮影テクニックはこちら↓
https://korokorocam.com/photo-technic-aquarium/
というわけで、第2回目水族館編でした
それじゃあ、バイビー!☆
第1回目 導入&動物園編はこちら↓
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