【分解&商品レビュー】オールドレンズ Industar-61 L/Z ~六芒星に想いをのせて~

 

のせる想いとか無いわ、タワケェッ

 

 

どうも、コロCAMです

 

 

まぁ、私に限らず普通の日本人にとって、想いをのせるほど六芒星ってあんま縁無いですよね

 

 

ノリつっこみを披露したところで、オールドレンズの中でも特に知名度の高いIndustar-61 L/Z

 

 

マウントはM42で旧ソ連生まれの人気者

 

 

まぁ、描写自体はオールドレンズの中でもおとなしい方だと思いますが、絞りの形状が六芒星なため、ボケも六芒星になるという一発芸を持ったレンズです

 

 

長期間製造され玉数が多いこともあって、AMAZONとかでも普通に売ってます

 

 

しかも、多分同じ人が出品しているとは思うんですが、下手するとオークションより安くて相場が逆転していたり

 

 

他のロシアンレンズと同じく、デッドストックが大量にあるのか、ウクライナ辺りから送られてくることが多いレンズですね

 

 

ただ、バリエーションがいくつかあって、全てのIndustar-61 L/Zの絞りが六芒星ってわけではないので、購入時はご注意くださいね

 

 

見分け方を覚えるのも良いんですが、手っ取り早く絞った状態の写真が掲載されているものを購入しましょう

 

 

ちなみに、このレンズ以外にも絞りが六芒星のレンズは存在していますし、絞りの形が四角形のレンズとかもあるので探してみて下さい

 

 

いつかこのブログでも触れるつもりですが、マニアック度がグッと上がるので多分ずっと先です

 

 

というわけで、さっそくIndustar-61のレビュー、その前に分解です

 

 

【第1回】オールドレンズって何?って人はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens/

【第2回】新品で買えるオールドレンズっぽいマニュアルレンズはこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-new/

【第3回】SONYのミラーレスでオールドレンズをAFで使う方法はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/

 

 

それはもう見事にバラバラ

 

オールドレンズの沼にハマって収集癖が付いてしまうと、同じレンズが2本以上あるって言うのは当たり前

 

 

というわけで、このレンズも既に持ってはいたんですが、オークションでたまたま安い個体を見つけてついつい買っちゃいました

 

 

なんですか?インスタ映えっていうの?

 

 

そういう需要のせいか、このレンズ最近高騰が激しいにも程があるんですよね

 

 

たかだか数年前見た時と比べても、恐ろしいほどに値上がりしてます

 

 

なので、安く売ってるうちに買ってしまおうの精神なわけです

 

 

しかしですね、届いてびっくり。到着した瞬間に香るクレヨン臭

 

 

完全にグリスが劣化しているレベルの個体で、どう考えてもそのまま使える状態じゃありません。なんか全体的にべたべたするし、触っただけで手も臭い

 

 

絞り羽部分にも油滲んでるし、チョーベリーバッドですわこれ

 

 

ただ、光学系、要するにレンズのガラス部分はキレイですし、清掃だけで済みそうな予感

 

 

まぁ、難アリの個体をつかむのはオールドレンズをやっていると日常茶飯事ですんでね、光学系さえキレイならアタリの部類です

 

 

サクッとメンテナンスです

 

 

というわけでバラしたらこんな感じ

 

 

基本は薬用アルコールでサクッと全部拭いちゃいます

 

 

それでも取れないガンコな汚れの場合は、塗膜を犯す可能性があるので注意しつつですが、超定番のKUREのパーツクリーナーとかでふきふき

 

 

で、それが済んだら適度にグリスを塗っていって組み立て前の準備完了

 

 

なお、プラモデルとかやっていると常識ですが、パッと見影響無さそうでも、石油系のクリーナーはプラスチックを犯す物も多数存在するので、比較的新しい年代のレンズを触るときは要注意です

 

 

とりあえず、このレンズはプラスチックの使用も無くガラスと金属の塊

 

 

ただのパーツクリーナーでも問題無さそうですね

 

 

あと、間違っても研磨剤は汚れ落とし目的では使わない方が良いですよ

 

 

下手すると塗装剥げたり、そこだけ光沢がおかしくなっちゃいますからね

 

 

ちなみに、あくまで商品レビューですんで、残念ですが細かいところは省略です。超長文になっちゃうからね

 

 

ただ、部品点数も少ないですし、絞り羽の枚数も6枚と控えめなので、難易度としてはオールドレンズの中でも最も低い部類だとは思います

 

 

分解を推奨しているわけでは全く無いですが、もし分解にチャレンジされる場合は部品を1点外すごとに必ず写真を撮りましょう

 

 

怠ると、組み立てても無限遠とかの位置がズレたりロクなことになりません

 

 

完全自己責任ですし、失敗したからってコッソリオークションとかに流しちゃダメデスヨ

 

 

 

ミスったら気づくと思うので大したことでは無いですが、絞り羽には裏表があります

 

 

この形状が6枚組み合わさることで六芒星を生み出すんですねぇ

 

 

 

絞り羽根は枚数も少ないので、よほど不器用じゃない限り上のように並べられると思います

 

 

ちなみに、私は組み立ての際、傷つかないように先端がプラスチックのESDピンセットと竹串を愛用しております

 

 

ESDピンセットはその名の通り精密機器とかを触るときの静電気対策用ですが、磁気帯びも発生しないので1本あると結構便利ですよ

 

 

なお、レンズによっては絞り羽が複数の種類を組み合わせた立体形状だったり、枚数が15枚とかアホみたいに多かったりで一気に難易度あがるので、絞り羽根に手を出すときは覚悟が必要です

 

 

分解前にしっかり確認しましょう

 

 

念のために言っておきますが、私プラモデルとかジオラマとかも作ってますし、DIYも大好き。手先の器用さにはそこそこ自信があります

 

 

それでも絞り羽の組み立ては正直面倒くさいことが多いので、本当ご注意ください

 

 

 

分解したものの、「無理だ、ボクの実力では無理だ!」と絶望した時は、上のようにガイドラインとして真ん中に筒でも立てると多少は楽かもしれません

 

 

まぁ、この辺も人に寄りけりだと思うので、参考程度に

 

 

 

なお、オールドレンズの分解にはカニ目レンチ系の工具がほぼ必須ですが、ジャパンホビーツールから出ている上のようなジャンクコンパスがオススメ

 

 

力を加えてもズレにくいですし、上の写真のように金属輪を開いたり閉じたりするとき、丸ペンチの代わりにも使えます

 

 

あと、できるだけ傷を付けないためにも回せるところはゴムで出来た吸盤オープナーがオススメというか、こちらも必須ですね

 

 

とはいえ、ゴムのくせに意外と値が張るので、ある程度までは指サックとかでも代用できたりします

 

 

分解するときは失敗を避けるためにも準備は確実にですぞ

 

 

 

無事絞り羽も装着され、六芒星がしっかり確認できます

 

 

というわけで、完成までサクサク組み立ててしまいましょう

 

 

サクサクサクサク・・・・

 

 

 

サクサクサクサク・・・

 

 

はい、できあがりぃ!!

 

 

え、端折り過ぎ?ページの都合上です

 

 

需要あるのか知りませんが、いずれ分解修理に特化した記事も書くかもしれないので、気長にお待ちください・・・

 

 

一点嬉しい誤算だったのが、この個体最初は汚れでベタベタ真っ黒だったんですけど、汚れをキレイに落とすとなんとグラデーションのあるワインレッド色でした

 

 

間違い無く、ロシアンな塗装がただただ雑で、しっかり下の金属地まで隠れてないだけだとは思いますが、それが逆に格好良い

 

 

 

他の個体と比べても、根本だけですけど驚くほどにワインレッド

 

 

こういう想定外のことが起こるのも、オールドレンズの魅力ですね

 

 

というわけで、ようやく本番です

 

 

商品レビューに移っていきましょう

 

 

画質

α9 LM-EA7 絞り開放

 

ここまで読んでおいて、Industar-61 L/Z?なにそれ?って人は居ないと思いますんで、細かい説明は省略してさっそく描写について

 

 

最初にチラッと触れましたが、F2.8と控えめな明るさなこともあって、ぶっちゃけ開放から結構安定、オールドレンズ感は薄いです

 

 

もちろん、最新のレンズに比べたらピント面とか普通に甘い描写ではあるんですが、無難なレベルでまとまっています

 

 

α9 LM-EA7 絞り開放

 

太陽を入れ、相当意地悪な条件で撮影しましたが、この個体はMCってこともあって逆光耐性も全く悪くありません

 

 

良く見るとピントの合ったススキの先っちょに青い円状のゴーストは出てますが、こんだけ悪条件なら現代のレンズでも普通に出ますからね

 

 

ちなみに、このレンズ単体で見ても相当寄れるんですが、撮影にはヘリコイドアダプターの機能も持つLM-EA7を使ってるので、クッソ寄れます

 

 

SONY限定!オールドレンズをAF化できるLM-EA7についてはこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/

 

 

具体的には、上の写真でさらに寄ると、ここまでいけちゃいます↓

 

α9 LM-EA7 絞り開放

 

こんだけ寄れると、F2.8とは言え相当ボケます

 

 

太陽の光も相まって、ただのススキのアップ画像ですら幻想的に

 

 

α9 LM-EA7 絞り開放

 

もちろんこんだけ寄れるので、テーブルフォトも楽勝

 

 

まぁ、このレンズで唐揚げ撮ることはそう無いとは思いますが、オールドレンズなのにコントラストも非常に高い

 

 

レンズ構成が3群4枚のテッサー型なだけあって、現代のレンズと言われても違和感無い程度にはまとまってますね

 

 

まぁ、逆に言うと面白みはイマイチです。開放で使うなら、普通に現代のマクロレンズで良いかなって感じ

 

 

というわけで、お待ちかね。絞って星を召喚しましょう

 

 

ボケ

 

そう、これだよこれ

 

 

というわけで、こっからはキレイでおっきな星ボケを出すためだけに撮った写真なので、どこにもピントあってません

 

 

ピントを一番手前に合わせたとき、当然ボケも一番大きくなりますからね

 

 

それにしても、やっぱり逆光耐性は大したものです。上の写真も太陽直撃ですが、破綻していません

 

 

もちろん、コーティング次第ではもっと派手に乱れる個体もあると思うので、一概には言えません

 

 

個体ごとに状態が違うのがオールドレンズですんでね

 

 

 

ちなみに、もうちょい絞るとボケは六角形になります

 

 

絞り形状が六角形のレンズは無数に存在するので、やっぱ星型で撮ってなんぼだとは思いますが、これはこれで悪く無い

 

 

 

ちなみに、ゴーストが最大限出るように全力で頑張ったのが上の写真

 

 

絞り形状とゴーストも基本的には同じ形になりますが、光源が強すぎるのか星にはなり切れていませんね

 

 

コーティングのおかげかキレイなブルーなので、一見の価値あり

 

 

ぜひチャレンジしてみてください

 

 

 

大都会、名古屋シティもご覧の通り

 

 

カラフルな金平糖みたいで可愛いですね。こりゃ、インスタ映えやでぇ~

 

 

インスタ、やってないけどね

 

 

 

イルミネーションの季節にもってこいのレンズです

 

 

本当は、人物とかの撮影時に背景をボカす方がより雰囲気出ると思うんですが、毎度のごとくアップできる人物写真が無いんですよね

 

 

残念

 

 

オマケ 簡単にボケの形を変える方法

 

ちょっと豆知識ですが、実は別にIndustar-61 L/Zとかを買わなくても、簡単にボケの形状は変えられます

 

 

理屈は置いておいて、光を通さない厚紙とかでレンズの大きさに合わせ、好きな形を切り取って、レンズの前にくっつけるだけ

 

 

それだけで絞りと同様の効果が得られるため、切り取った形に合わせてボケの形状が変わります

 

 

ちなみに、レンズフィルターと厚紙だけで簡単に自作出来ますが、製品化もされているので作るのが面倒な方はどうぞ

 

 

ギズモショップから販売されていて、AMAZONとかで買うことができます

 

 

ちなみに、AMAZONには怪しい中華版もあるので安く試したいならそちらでも良いと思います

 

 

子供でも作れそうな、ただの穴あき遮光版ですからね

 

 

ギズモショップ公式↓

https://www.gizmoshop.jp/

 

 

まとめ

 

というわけで、イルミネーションの季節のお供はIndustar-61決まりですね☆

 

 

ぶっちゃけ、個人的には描写含めてそこまで好きなオールドレンズでも無いんですが、一回くらいは試してみることをオススメします

 

 

絞りの形状なんて、やっすいロシアンレンズ買って、ドリルとヤスリで自分で好きな形を刻めば良いだけの話ですから

 

 

というわけで、良い年を☆

 

 

【第1回】オールドレンズって何?って人はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens/

【第2回】新品で買えるオールドレンズっぽいマニュアルレンズはこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-new/

【第3回】SONYのミラーレスでオールドレンズをAFで使う方法はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/