どうも、コロCAMです
いきなりですが、コロナのせいで、撮りたいモノも撮れないこんな世の中じゃ、毒、的な全国のカメラ好きの皆さん、嫌気がさしていないですか?そもそも自粛モードですし、出かけたとしてもマスクばっかり写りこみますからね
でもまぁ、そんな時は窓から夜空を眺めていると良いんですよ。そこには、満天の星たちと共にいつも通りお月様が君のことをそっと見守ってくれているはずさ!
というわけで、いきなりですけどこの機会にミラーレスで月の撮影なんてやってみませんか?
と、お誘いしておいてあれなんですが、月の撮影では当然焦点距離の長い超望遠レンズが必要になります
キットレンズについてたような換算300mm程度の望遠レンズだと、トリミングしないとコジンマリした月になっちゃうんですよね
まぁ要するに、月の撮影に関しては機材性能の差が決定的戦力の差なんですわ、かなしいけどこれ、現実なのよね
とはいえ、機材性能を上げるために超望遠レンズを価格.comで眺めると、そこには価格と重量という壁が立ちふさがります
焦点距離が300mm以上あるような超望遠レンズって、だいたいめっちゃ高いし重たいんですよね
ドラ〇も~ん、月をおっきく撮りたいよぉ~(安く頼むわ
は~い、オールドレンズゥ~(カビ生えてるけどええか?
というわけで、出ました!オールドレンズ!フゥ~ッ!!
解像度とかの画質面は現代のレンズに劣ることが容易に想像できるものの、オールドレンズなら超望遠だって格安で対応可能
特に、望遠レンズは人気が無いせいで安価なものが多く、それこそ実焦点距離300mm程度で良ければ、1000円とかから狙うことができます
でもまぁ、せっかくなのでもっと焦点距離の長いレンズが良いですよね。というわけで、今回は焦点距離500mmの超望遠オールドレンズを用意しました
その名も、MINOLTA RF ROKKOR 500mm F8.0
しかもこいつはただの超望遠レンズじゃありません。記事の題名からモロバレですが、ミラーレンズなんです!
【オールドレンズ入門①】そもそもオールドレンズって何?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens/
【オールドレンズ入門②】オールドレンズだけどオールドじゃない、そんなレンズはこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens-new/
【オールドレンズ入門③】SONYのミラーレスでオールドレンズをAFで使う方法はこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/
で、ミラーレンズってなに?
でまぁ、このブログを見ている人は結構マニアックな人が多いと勝手に思ってるんですが、それでも半数くらいの訪問者はこう思うんじゃないでしょうか、いや、説明が無駄になるとイヤだから、こう思ってくれー!
ミラーレンズって、何?
そう、それを聞きたかった・・・というわけで、3000万円振り込んでください
実際にブラックジャック先生は3000万円を依頼主からむしったかどうか、これは意見が分かれるところかもしれませんが、記事と全く関係無くなっちまったので話を戻します
何かというと、レンズの中に鏡が仕込まれていて、内部で2回光を反射させることでサイズと重量を抑えることに成功した望遠レンズです
構造上真ん中に障害物があるため、リングボケと呼ばれるボケがドーナツ状になる現象が発生する特徴的なレンズでもあるんですが、AF化が難しいこともあってか、基本マニュアルレンズしか存在していないですね
なんか、MINOLTA(SONY)が変態AFミラーレンズを作ってはいたようですが、例外です
ちなみに、ミラーレンズ自体は現在でも各マウント用にKenkoから普通に生産されてます。しかも結構安い、下手するとオールドなミラーレンズより安い
え、だったらオールドレンズじゃなくてKenkoの新品で良いんじゃ・・・?
・・・ナ、ナニイッテンノ!?コレ、オールドレンズ ノ 、オールドレンズ ノ キジダカラァ!!キレイナコガ、テニハイッタンダカラー!!クウキヨメヨ!!!
まぁ、確かにKenkoの新品で良いんですけどね
状態間違いなく良いし、デジタル対応されてるので画質もオールドレンズより絶対良いし、コンパクト化もさらに進んでます
というか、下手すると臭いしカビも生えてるような状態不明なオールドレンズ買うくらいなら、むしろKenkoの方がオススメかもね、あぁ、そうだよ、ぶっちゃけ
独り言でした
マイクロフォーサーズ用↓
SONY Eマウント用↓
センサーサイズと換算焦点距離
なんかグダグダな腐臭を漂わせつつも、いよいよ超望遠のオールドレンズで月を撮るわけなんですが、その前に大事なお話
持ってるミラーレスのセンサーサイズ、把握してますか?
なんでかって言うと、同じ焦点距離のレンズを使っても、センサーサイズが違うと画角が変わります
この辺の説明、既に記事を作った気になってましたが、どこにも見当たらない、え、ウソ、ヤダ
仕方ない、あまり詳しくない人のために簡単に説明しますね
例えば、上の写真を見て貰うと一番左のカメラが最もセンサーが大きくて、一番右側のPENTAXのカメラは超ちっちゃいのが分かると思います
スマホのカメラのセンサーサイズがだいたいこれと同じ1/1.7型かもう少し小さい1/2.3型くらいですね
まぁ、細かいことは抜きにすると、センサーサイズが小さい ⇒ レンズが集めた光を狭い範囲でしか受け取れない ⇒ 写る範囲が狭い ⇒ 望遠になる、みたいな感じで思っといてください
で、画角は一番左のフルサイズに合わせて語られることが一般的です
例えば、焦点距離100mmのレンズがあったとすると、フルサイズで使えば換算もクソも無いので100mmのまんまです
ところが、APS-Cだとフルサイズに換算して考えた場合1.5倍、マイクロフォーサーズだと換算2倍になるので、同じ焦点距離100mmのレンズを使ったとしても、それぞれ150mm、200mm相当で撮れるということになります
なんでこんなややこしい話になるかというと、焦点距離ってのはそもそもレンズ固有の数値なんで、使うカメラが変わっても変動しません。物理で習いましたね?そもそも焦点距離ってのは・・・あぁ、そういうのキライ?OK、掘り下げない
まぁ、話を戻すと、カメラを変えたときに変化するのはレンズの焦点距離では無く画角なんですが、カメラの世界だと焦点距離で表現するのが一般的
でもこれって、普通に生きてるとなかなかピンと来ないんですよね。ぶっちゃけ、焦点距離と画角が結びつかない人も多いと思います
例えば、人間が何となく物を見ているときの視野がだいたいレンズで言うと焦点距離35mmくらいとかいう話がありますが、人間の視野は35mmだよ!とか言われても意味不明ですもんね
左右180度に広がる大パノラマ!とかならわかりますけど、mmって、角度じゃなくて長さやん、その単位
まぁ、ちょっとマニアックになり過ぎるので、この辺を詳しく知りたい方はググってください
とりあえず、APS-Cのカメラを持っている人は1.5倍、マイクロフォーサーズの人は2倍にすれば良いんだなってことだけ覚えておいてくれればOKです
というわけで、ちょっとモヤンとした画角とセンサーのお話でした
参考までですが、例としてマイクロフォーサーズで計算してみましょう
焦点距離150mm、マイクロフォーサーズの望遠レンズの定番、M.ZUIKO 150mm proと1.4倍テレコンで撮った写真が上のようなこんな感じ
テレコンってのは、焦点距離を延ばすアイテムです
マイクロフォーサーズだと、焦点距離が換算でフルサイズの2倍になるので・・・
150mm×テレコン1.4倍×2倍=換算420mm相当で撮った写真となります
オールドレンズじゃない現代のレンズなので、もちろんしっかり写ってますがトリミングしないと流石に小さい。まぁ、換算420mm程度じゃ月を撮るにはちょっと足りないってことです
換算750mm APS-C
というわけで、さっそく見せてもらおうか、暴力的焦点距離の威力とやらを
小手調べでSONYのAPS-Cに装着してみました
APS-Cに装着すると、換算1.5倍となるので、焦点距離500mmのレンズだと、換算750mm相当ですね
おー、750mmもあると、流石にトリミングしなくても結構デカい
古いミラーレンズの割に、思ったより画質も頑張ってます
換算1000mm マイクロフォーサーズ
お次はマイクロフォーサーズ、換算2倍です
それはそうと、超ド砲が装着されたような姿はまさに漢漢漢ォ!
OlympusのPenシリーズとかPanasonicのGF10カワイイ感じのカメラをを持ってる人にもぜひチャレンジして欲しいですね
具体的な理屈を掘り下げると、センサーピッチがどうのこうのっていうモテない男子全開トークになってしまうので避けますが、こういう趣旨になると、ぶっちゃけセンサーサイズが小さいカメラの方が有利です
というわけで、ドドンと一気に大台、換算1000mmいってみましょう
どーん!!
ここまでくると、カメラ趣味の人でも手にしたことが無い人の方が多い焦点距離だと思います
まぁ、なかなかにでっかくてすっげぇ感じ。さすがにレンズの解像度が怪しくなってきましたね
オマケ 換算2300mm
昔々、ロングロングアゴォ
っていうほど前じゃないですし、今でもたまに使ってる人を見かけますが、既に撤退してしまったものの、Pentaxもミラーレス市場に参入していました
で、そのミラーレス、Qシリーズっていう名前で、4機種ほど投入されたんですけど、特徴がコンパクトさを追求した超小型のレンズ交換式カメラだったんですね
なんか全部過去形で悲しくなりますが、気にせず進めましょう
そう、コンパクトさを追求したがゆえに、センサーサイズがめっさちっこい、ぶっちゃけほぼスマホと変わんない
で、Qシリーズでも機種によって微妙に違うんですが、今回用意したQ-S1の場合、換算焦点距離が4.6倍になるんですよ
ベジータを吹き飛ばした界王拳をも上回る倍率4.6倍!!
ど、どんな絵が撮れてしまうんだ・・・!?
ど、どんな絵が撮れてしまうんだ・・・!?
月がシャボン玉みたいになってしまいました
使うの久々過ぎて忘れてましたが、そういやQ-S1ってば小型化のためか、普通のシャッターが搭載されてなくて、強制的に電子シャッターモードになっちゃうんですよね
静音モードってのが多くのミラーレスには搭載されていると思います
電子シャッターを使うことで、カシャッってシャッター音が鳴らず、シャッター可動による振動も発生しないモードね
で、ここで疑問なんですが、音も振動も無くて済むなら、なんでわざわざ音が鳴るモードが搭載されていると思います?
静音モードだと、上の写真みたいになるからだよ!!
静音モードだと特定の高性能な電子シャッターを搭載した上級機以外は、上記のようにローリングシャッター歪みという目立つ歪みが発生します
センサーのデータ読み込み速度より被写体や手ブレの速度の方が大きいと発生する現象で、普通のシャッターでも発生するんですが、電子シャッターの方が遥かに顕著に影響が出ます
今回みたいな極端な焦点距離じゃなければ目立たずに済むことも多いんですが、静音モードで適当に電車とか動く物を近くで撮ると、歪みに気づくと思います
下手すると、連写するだけで自分の手ブレによる歪みにも気づけると思います
現状SONYのα9などの一部機種とOLYMPUSの上位機種以外の電子シャッターは全滅なので、よほど音が気になるとき以外は手持ち撮影時は静音モードは封印する方がオススメです
手持ちである以上、確実に歪みが出ますんでね。ちなみに、私が初心者向けカメラ選びでこの機能を重視しない理由がコレです
今回も、手ブレがモロに伝わって上の写真みたいになってしまったわけですね。というわけで、気を取り直して三脚で撮影し直し
センサーの解像度にレンズが追いついておらず、完全にボヤけてしまってますが、おっきく撮れました
逆に思えるかもしれませんが、センサーが小さいカメラほど(画素ピッチが狭いほど)高いレンズ性能が要求されます
ただ、センサーが小さいカメラほどレンズが小さくて済み、小さいレンズは解像度を高く作るのが簡単って話もあるので、その辺はバランスが取れてるみたいですけどね
まぁそれは置いといて、換算2500mm程度あれば、画面いっぱいの月が撮れるということが分かりました
どうですか?月を撮りたくなってきましたか?僕が一番望遠レンズをうまく使えるんだ!って言いたくなりませんか?
さぁ、みんなもコロナに負けず、超望遠レンズ探しの旅に出発だ!!
というわけで、たまたま状態良いミラーレンズが買えて嬉しくなったから月撮ったってだけの話をそれっぽい記事にしてみたの巻でした
じゃあ、またね☆
【オールドレンズ入門①】そもそもオールドレンズって何?って人はこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens/
【オールドレンズ入門②】オールドレンズだけどオールドじゃない、そんなレンズはこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens-new/
【オールドレンズ入門③】SONYのミラーレスでオールドレンズをAFで使う方法はこちら↓
https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/