【商品レビュー】オールドレンズ Leitz Summar 50mm F2.0 ~ライカの癖玉ズマール~

 

オールドレンズ沼の中には、財布に大打撃を与えかねない癖に辿り着きやすい危険な沼がいくつかあります

 

 

その代表が、ライカ沼

 

 

まぁ、ライカっちゅうのは、カメラきからすると1つのステータスなわけで、カメラ本体にしろレンズにしろ、状態が多少悪い物でも結構良い値段がします

 

 

歴史も古いせいで、あれもこれもって考えてると天文学的にコストも跳ね上がっていく恐ろしい沼なんですね

 

 

ライカのオールドレンズと言えば、エルマー 50mm F3.5辺りが値段も1万円そこそこからとリーズナブルで写りも良く、初心者にもとっつきやすく有名

 

 

ですが、価格で言えば今回紹介するズマールも負けていません。しかも、個性派!

 

 

というわけで、今回はライカ沼からこんにちは!第1弾

 

 

約85年前に登場したズマールのご紹介です

 

 

Leicaの癖玉 第2回目 Summaritの商品レビューはこちら↓

https://korokorocam.com/summarit-review/

【オールドレンズ入門①】そもそもオールドレンズって何?って人はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens/

【オールドレンズ入門②】オールドレンズだけどオールドじゃない、そんなレンズはこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-new/

【オールドレンズ入門③】SONYのミラーレスでオールドレンズをAFで使う方法はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/

 

 

ズマールってどんなレンズ?

 

ライカに興味が無くても、カメラ好きならズミクロン(summicron)って名前を聞いたことがあるかと思います

 

 

1953年に発売され、代を重ねながら今でも販売されているライカの定番中の定番レンズですね

 

 

ライカはレンズの明るさで名前を決めていて、ズミクロンはF値2.0という控えめな明るさの単焦点ではありますが、まぁ、現行品は通常版で軽く30万円、アポクロマート版は100万円くらいします

 

 

余談ですけど、Panasonicと技術提携をしている関係で、Panasonicのデジカメなんかにもズミクロンって書いてあったりします

 

 

左から、ズマール ズミタール ズミクロン。呪文では無いですよ

 

で、ズミクロンが発売される前にズミタールっていう名前で同じくF値2.0のレンズがあったんですけど、そのズミタールのさらに前、ライカ初のF値2.0レンズが今回紹介するズマールになります

 

 

要は、ズミクロンのおじいちゃんポジションってことですね

 

 

というのも、今でこそF2.0のレンズなんて別に特別明るくもなんともないですが、ズマールが発売されたのは1933年

 

 

時代が時代ですんで、F2.0って超明るいレンズ

 

 

一応、ズマールより先にヘクトール 73mm F1.9ってのも発売されてたんですけど、ライカの焦点距離50mmとして当時一番明るい、フラッグシップ的存在がズマールだったんですね

 

 

まさに、カメラ史に残る伝説的なレンズ!と言える逸品??

 

 

じゃあ、何故に安いの?って話なんですけど、大きく3つ理由があります

 

 

まず、単純に生産数12万本超えなので、出回ってる数が多い

 

 

オールドレンズ市場において、レア度は価格に直結します

 

 

悲しいことに、仮に描写が良かろうとも、大量に出回ってたらそんなに価値は付かないですし、名玉とか言われる可能性も低いのが現実

 

 

俗っぽいですが、名玉と呼ばれるためにはある程度のレア度も必要なんですね

 

 

2点目、古いレンズなので状態がイマイチな物が多い

 

 

ただ、それだけなら同世代の他のレンズも条件は同じなんですが、ズマールは前玉に使われているガラスが柔らかいらしく、傷だらけの個体が多いってのも価格下落に拍車をかけています

 

 

で、最後3点目。単純に描写

 

 

逆光に弱いというか、光源に弱いというか、まぁ写りがね、そのね、癖玉なんですわ

 

 

むしろ、この3点目が最も価格に影響していると思います

 

 

発売当時でさえ、描写はかなり評判が悪かったとかなんとか

 

 

ただ、これはいろいろ意見があると思いますけど、描写の良いレンズが欲しければ現代レンズを使えば良い話

 

 

残酷な現実として、いくら神格化された過去の名玉だとしても、所詮コンピューターも無い時代に作られたレンズ

 

 

だって、例えば初代ズミクロンと現行ズミクロン、どう考えても現行ズミクロンの方が描写は上でしょ?

 

 

当たり前ですが、解像度、逆光耐性、ボケ味等の画質は現代の本気レンズには全く太刀打ちできません

 

 

せっかくのオールドレンズ、味を楽しむっていう意味なら、癖玉バンザイ!

 

 

というわけで、コロCAMはズマールを応援します!

 

 

外観

繰り出し状態

 

沈胴式なので、縮めた状態だと相当コンパクトです。なお、マウントはスクリュータイプのライカスクリューマウント、L39マウントとも呼ばれています

 

 

Lマウントって呼ぶ人も多いんですけど、最近本家ライカからミラーレス用として別にLマウントが出てきちゃったせいで、紛らわしくなっちゃいました

 

 

なお、製造時期によって微妙に外観が異なるので、もし購入した個体がこれと見た目が違っても別に偽物とは限りませんのであしからず

 

 

ちなみに、沈胴状態だとこんな感じ↓

 

 

ピント位置のストッパーが欠落してますが、この写真の子は購入時点から無かったんですよね

 

 

まぁ、時代のどこかに置き忘れてしまったんでしょう

 

 

 

沈胴時の注意点として、レンズの後ろ玉がカメラ内部まで飛び出します

 

 

そのため、アダプターを介したラーレスでの使用だと、カメラ本体と干渉する可能性があります

 

 

例えば、上の写真はSONY用のオールドレンズAF化アダプター、LM-EA7に装着した状態ですが、沈胴状態だとLM-EA7本体より更に2mm程度後方に飛び出してるのが分かりますよね?

 

 

SONY Eマウントのフランジバックは18mmくらいなので、さすがにセンサーと接触することは無いですが、注意が必要です

 

 

というより、沈胴式レンズはセンサーとぶつかる可能性があると書いてあるブログとかもありますけど、そんなことはまずありえません

 

 

何故かというと、ミラーレスで使う場合であっても、アダプターを介してフランジバックを本来の距離に調整しているので、フィルムカメラで使うときと条件は同じ

 

 

要するに、沈胴していようがしてまいが、レンズ後ろ玉からフィルムまでの距離と、ミラーレスのセンサーまでの距離は同じになるわけです

 

 

もし本当にセンサーにぶつかるなら、フィルムカメラで使った場合でも、シャッターを通り越して、フィルムにぶつかってたことになりますからね

 

 

ただ、繰り返しますがセンサーそのものとは接触しなくても、他の部位とぶつかる可能性は十分あるので、やはり注意が必要なことには変わりありません

 

 

ちなみに、ミラーレスに限らずフィルムカメラでも同様ですよ

 

 

なお、レンズ後ろ玉からセンサーやフィルムまでの距離をバックフォーカスって言ったりします。どうでも良いマメ知識でした

 

 

左α6400、右α9

 

さて、少し脱線しましたが、上の写真のようにセンサーサイズが大きいのもあって、α9は沈胴した状態でも干渉しませんが、α6400だとプラスチック部と接触してしまいます

 

 

普通にキズが付くかもしれないので、注意してください

 

 

悲しいことに、エルマーでも同様のことが起こります

 

 

一方、沈胴式のズミクロンは沈胴状態でもLM-EA7本体の中に納まる長さなので、α6400とも干渉する心配はありません

 

 

 

ちなみに、飛び出す部分は直径約30mm程度なので、α9の場合写真の通りマウント内が段々になっているので、干渉することなく収まっちゃうんでしょうね

 

 

多分、SONYの他のフルサイズミラーレスでも同様だとは思います

 

 

試してないので保証はしませんけどね☆

 

 

なお、さきほどもチラッと触れましたが、このレンズはL39マウントを採用しています

 

 

1954年に登場し、現在のライカにも引き継がれているバヨネット式のMマウントと互換性が無いので、LM-EA7を使用する場合は別途L39マウント → Mマウントの変換アダプターが必要です

 

 

アマゾンとかでサクッと購入してください。極端に薄いアダプターなので、間違うことはないかと思います

 

 

なお、焦点距離によって変換アダプターが複数出ていますが、これはミラーレスで使う場合関係ないので、どれでも大丈夫です

 

 

オールドレンズをAF化するLM-EA7についてはこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/

 

 

画質

α9 + LM-EA7 + summar F2.0開放で撮影
α9 + LM-EA7 + summar F4.5まで絞って

 

それでも男ですかっ!軟弱者ッ!!ってくらい光に弱くて、すぐコントラストが低下します

 

 

この撮影に用いた個体、正直状態はそこそこ良い方だと思います

 

 

分解清掃後に撮影したので、クモリとかも無い状態ですしレンズ前面のキズも少なめ。それでも、描写は上記の通りあわ~ぃ感じ

 

 

上の写真、部屋で窓から差し込む太陽光と普通の照明下で撮影しています

 

 

確かに順光では無いんですけど、それにしてもレンズ曇ってんじゃねーの?って言いたくなるレベル

 

 

絞ればマシにはなりますが、それでもまだなんか淡い

 

 

ちなみに、露出補正以外はカメラ初期設定で撮って出しです。編集はしていません

 

 

実は、Summarは何個か持ってるんですけど、別の個体で撮っても全く同じような描写なので、こういう個性なんでしょうね

 

 

専門店での再研磨で写りがとても良くなるという話もあるんですが、発売時より性能あがってしまってるのでは?と思ったり

 

 

なお、孫にあたる初代ズミクロンで同じ条件下のもと開放で撮影するとこんな感じ↓

 

 

α9 + LM-EA7 + summicron F2.0開放で撮影

 

あぁ、やっぱりズミクロンは普通に良く写るなぁ、ってほど差があります

 

 

F4.5まで絞ったズマールより、開放のズミクロンの方がコントラストも高く画質は安定してますね

 

 

癖玉ラブな私としては、ズマールの方がズミクロンより好きっていう結論になるんですが、一応ズマールの名誉のために順光を意識して撮影するとこんな感じ↓

 

 

一部切り出し

 

ご覧の通り、少し柔らかい描写ではありますが、コントラストも低下せず普通にちゃんと写ります

 

 

逆に、順光でも淡くなる場合は前玉のキズかクモリを疑った方が良いでしょうね

 

 

というわけで、個人的にはせっかくのレンズ特性ですんで、ガンガン強い光源を入れての使用を推奨します

 

 

開放

 

ちなみに、ボケはグルグル気味ですしバブルボケも普通に発生

 

 

ワクワクしますね、この不安定な描写

 

 

α9 + LM-EA7 + summar F2.0開放 必殺!乱れ光輪!!

まとめ?

 

なんか、自分で言うのもあれですけど、結構中身の充実した記事を目指してるんですよね

 

 

そういう意味では、今回はちょっと内容の薄い記事だと思いません?

 

 

そうなんですよ!実は修理&分解レビューにしたかったんですが、本題に到達する前に長くなり過ぎて省略したんですよ!

 

 

というわけで、ズマール編またいつかやりますんで、次回も乞うご期待!

 

 

僕たちの戦いは、今はじまったばかりだ!!(違

 

 

Leicaの癖玉 第2回目 Summaritの商品レビューはこちら↓

https://korokorocam.com/summarit-review/

【オールドレンズ入門①】そもそもオールドレンズって何?って人はこちら↓

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【オールドレンズ入門②】オールドレンズだけどオールドじゃない、そんなレンズはこちら↓

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【オールドレンズ入門③】SONYのミラーレスでオールドレンズをAFで使う方法はこちら↓

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