【商品レビュー】オールドレンズ Leitz summarit 50mm F1.5 ~虹を宿したライカの癖玉~

 

どうも、コロCAMです

 

 

Summar 50mm F2.0に続いて2回目のLeicaオールドレンズレビューということで、これまた負けず劣らずの癖玉SUMMARIT 50mm F1.5のご紹介

 

 

最初は、ワンコインから始められる圧倒的安さっていう気軽さが魅力でオールドレンズに手を出した人も多いと思うんですよね

 

 

そういう意味では、相場が状態微妙でも5万円オーバー、状態良ければ10万円オーバーという普通に現行のAFレンズが買えるくらいの値段がついている本レンズは、ある意味相反する存在

 

 

ただね、1954年に発売された本レンズ、既に型落ちも型落ち、というか、そもそも型落ちってなんだ?っていう哲学的な次元にまで到達しています

 

 

むしろ、オールドレンズの再活用に最適なミラーレスが登場したせいもあって、変にプレミア付いて、値段もここ数年上がり続けてる状況

 

 

そう、これはいわば投資なわけですよ

 

 

不要になったときも、ほぼ同等の値段で売れる、下手すると高く売れることを考えれば、まさにレンズ資産!

 

 

現行レンズと違って、金やプラチナみたいなもん。しかも、資産なうえに撮影まで楽しめるという一石二鳥アイテムなわけですよ

 

 

要するに、価格なんて気にすること無いってことです、アンダースタン?ハハッ(そして、投資には損失が付きものさッ!

 

 

というわけで、レビューにいってみましょう

 

 

お約束ですが、オールドレンズなんでね。還暦も過ぎたようなレンズに完ぺきを求めてはいけません

 

 

当然、個体によって描写も微妙に差異が生まれると思うので、あくまで私が持ってる個体なら、っていう前提で読んでくださいな

 

 

Leicaの癖玉 第1回目 Summarの商品レビューはこちら↓

https://korokorocam.com/summar-review/

【オールドレンズ入門①】そもそもオールドレンズって何?って人はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens/

【オールドレンズ入門②】オールドレンズだけどオールドじゃない、そんなレンズはこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-new/

【オールドレンズ入門③】SONYのミラーレスでオールドレンズをAFで使う方法はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/

 

 

Summaritってどんなレンズ?

 

1949年にされたLeica初のF1.5のレンズで、当時としてはとても明るいレンズでした。Schneider(シュナイダー)社からライセンス提供を受けて製造していたXenonを改良したものと言われています

 

 

ライバルのZeiss(ツァイス)社が1930年代にはSonnar 50mm F1.5を発売していたので、大口径の分野ではちょっと遅れをとってたみたいですね

 

 

ちなみに、ライカMマウントとL39スクリューマウントの2種類あるので、買う際はお好みで選択しましょう。アダプター構成が変わりますが、別にどちらでもミラーレスで使えます

 

 

でまぁ、明るさを頑張ったレンズって、トレードオフでだいたい描写が破綻するんですが、例に漏れずこの子も超癖玉

 

 

そして、皮肉なことに描写性能が高い現代において、レア度の高い癖玉は逆に重宝される傾向があり、状態にもよりますが、この子も値段が高騰し続けているレンズの1本です

 

 

なお、Summaritにはドイツのウェツラー製とカナダ製の2種類が存在するんですが、カナダ製は超レアとのことなので普通に買うと多分ドイツ製になると思います

 

 

手元のゲステル・サルトリウスさんの本によると、Summaritは合計39,181本生産されたそうです

 

 

前回紹介した沈胴式のSummarが約121,000本生産、初代の沈胴式Summicronが約61,000本されてるみたいなので、そう考えるとレアって程でも無いですけど、生産数はやや少ないですね

 

 

難易度はそこまで高く無いですが、状態の良い個体と巡り合うには多少の運も必要かもしれません

 

 

ネット通販だと、買ってみるまで細かい状態はどうしても分かんないですからねぇ。多少高くても、心配な方は店舗で購入した方が良いかも知れません

 

 

 

ちなみに、径41mmのレンズプロテクターを装着可能なので、良い子が見つかったら付けてあげると良いかも知れません

 

 

シルバーで41mmってあんまり無いんですが、私はMARUMIのを使ってます↓

 

画質

α9 開放

 

どこにでもある公園の色づいた草に近づいて適当にパシャリ。超グルグルしてますし、色々と怪しい描写

 

 

なお、あんま寄れないので上の写真はヘリコイドアダプターを使ってます

 

 

でもまぁ、これだけならオールドレンズ界隈には匹敵するような癖玉もチラホラ存在しているんですが、Summaritは大きな特徴を持ってます

 

 

α9 開放

 

そう、多少強い光を入れて撮影すると、虹が出るんですよ

 

 

ロマンティックじゃ~ん?

 

 

α9 開放

 

全てが幻想的で、持っててよかったと思わせてくれるラブリーなレンズですねぇ

 

 

いやぁ、眺めながら酒が飲める一本ですわ。アップできないですけど、淡い描写と不思議なボケとフレアは人物撮影と相性バッチリでっせ

 

 

 

もちろん、光を変に取り込まなければ普通の写真も撮れますよ。ただ、居酒屋の電球レベルでも条件次第では虹が出るので、不安定ですけどね

 

 

そんで、Summarよりはマシですが、開放だとかなり甘いので、基本は癖を楽しむレンズでしょう

 

 

オマケに寄れないので、もし上みたいにテーブルフォトでも使いたい場合はヘリコイドアダプターか、SONYの場合はAF化+ヘリコイドアダプターのLM-EA7はあった方が良いですねぇ

 

 

まとめ

 

というわけで、Leicaの癖玉 第2段 Summaritでした

 

 

もし良いのを見つけたら、手に取ってみて下さいな

 

 

じゃあ、またね☆

 

 

Leicaの癖玉 第1回目 Summarの商品レビューはこちら↓

https://korokorocam.com/summar-review/

【オールドレンズ入門①】そもそもオールドレンズって何?って人はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens/

【オールドレンズ入門②】オールドレンズだけどオールドじゃない、そんなレンズはこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-new/

【オールドレンズ入門③】SONYのミラーレスでオールドレンズをAFで使う方法はこちら↓

https://korokorocam.com/oldlens-lm-ea7/