【設定レビュー】カメラ の色設定を変更して、画像編集無しでキレイに撮ろう!~Panasonic編~ (GF9,GF10,GX7mk2,GX7mk3など)

 

知人女性から、初心者向けとして人気なミラーレス機、Panasonic GF10を買いたいという話があったんですが、相手は完全にカメラ初心者

 

 

機械に強そうなタイプではないですし、自分で色々設定するタイプの人でもない。20代前半のスマホ世代ってこともあって、パソコンでの編集なんて絶対しないタイプです

 

 

そのため、なるべく簡単撮影目指し、撮るだけでキレイになるよう設定してからお譲りすることになりました

 

 

本当は、カメラ選びから段階を踏んで記事を作っていきたかったんですが、タイムリーですし先にこの記事だけ仕上げちゃいたいと思います

 

 

ちなみに、GF10は旧モデルGF9の色違いみたいなもんなので、当然GF9にはそのまま使えます

 

 

GX7mk2やG8、より旧モデルのGF7なんかの他のPanasonic製ミラーレス機も設定画面ほぼ同じなので、同様のことができます

 

 

また、より新しいGX7mk3なんかも一見設定画面が違うように見えますが、項目そのものは一緒なのでやることは変わりません

 

 

ただ、機種ごとに初期の色合いが微妙に異なるので、このページで説明するGF10とは全く同じ色合いにはならないので、そこは微調整をお願いします

 

 

あとから画像編集するのは面倒だけど、キレイに撮りたい人には必須の設定です

 

 

そのうち、OlympusやCANON、SONYでも同じ記事をやるつもりです

 

 

SONY編はこちら↓

https://korokorocam.com/a6400-setting-color/

 

 

下準備

絞り優先モードへ変更

 

ミラーレス、買って良く分からないから初期設定のままで使ってる人も多いと思いますが、オートのままだと今回行う設定が反映されません

 

 

とりあえず、撮影モードを初心者に最もオススメな「絞り優先モード」に変更しましょう

 

 

絞り優先モードにするのはとても簡単です。上の写真で黄色い〇で囲ったAの文字にモードダイヤルを変更する、それだけです

 

 

メーカーによってはAvという表記の場合もありますが、同じ意味です

 

 

絞り優先モードが初心者にオススメの理由

 

絞り優先ってそもそも何かというと絞り = ボケの量 だけ自分でコントロールして、あとはカメラに任せますっていう設定なんですね

 

 

でも、GF10で使用を想定しているようなズームレンズや単焦点レンズの場合、別に自分でコントロールする必要すらないんですよ

 

 

例えば、ボケの大きい単焦点レンズをつけて一番ボケる設定のまま旅行で使うとするでしょう?

 

 

人物撮影の場合、適度に距離が離れるため、背景が消え去ってどこで撮ったか分からない、なんて不便なほどボケたりはしません

 

 

ちょうど人物が強調されつつ場所がどこか分かる程度にキレイに撮れます

 

 

もちろん、景色にピントを合わせてそのまま撮っても特に問題ありません。ボケることなくキレイな景色が撮れるでしょう

 

 

で、料理とかを撮るときは近づいて撮るので、自然にボケてくれる。一眼らしい雰囲気ある写真が撮れます

 

 

正直、よく分からないうちは一番ボケる設定にしたまま、一切さわらなくても普通に使えてしまうんですね

 

 

要するに、GF10を含めたマイクロフォーサーズ機における絞り優先モード = 初心者はシャッターボタン以外さわる必要が無いモードなんです

 

 

ちなみに、完全なオート設定、PanasonicだとAiと書かれたアイコンをオススメするブログとかもありますが、明るさだけでカメラが判断し勝手にボケ具合とかも変えられてしまうので、逆にコントロールが難しくなります

 

 

実際、先ほども話した通り絞り優先なら何も設定しなくても多くのシーンで不便はないので、オート設定は個人的には全くオススメできません

 

 

絞り優先モードのより細かいオススメの設定はまた別記事で紹介するので、ご期待下さい

 

 

※注意点として、誤操作で絞り値=F値が大きくなっていないかは定期的に確認してください。液晶画面にF3.5とかF1.8とかF~って数字が表示されると思いますが、これがF7.0以上とか大きい数字だと誤操作しています。コントロールホイールを反時計回りにくるくる回して数字を下げられるだけ下げましょう。慣れるまでは、いつでも最低の数値で大丈夫です

 

 

色の設定をやってみよう

 

えー、色の設定に入る前に簡単にGF10の初期設定ついてお話しします

 

 

GF10はカラーバリエーションを見ても、ターゲットに機械に詳しくない女性や初心者が入っているのは間違いありません

 

 

そのため、別に設定をいじらなくても、初期設定で撮ってもキレイなように、かなり派手目の色付けがされています

 

 

ちなみに、色設定が派手目なiPhoneに比べても派手なので、初期設定でもパッと見でスマホよりキレイに見える写真が撮れると思います

 

 

比較すると、下の写真のような感じなのですが、iPhoneよりも色寄りの色合いで、コントラスト・彩度も高めと更に派手なのが分かります

 

 

iPhone8で初期設定のまま撮影
GF10とLeica 15mm F1.7 絞り優先モード 初期設定のまま撮影

 

なんかミラーレスの方がボケてますけど、今は関係ないですからね。あくまで色合いの話です

 

 

というわけで、上の通り初期設定のままでもそこそこキレイに撮れるんですが、せっかくなんでもっともっとキレイにしたいですよね?

 

 

カメラをやりこんでいる人は、撮影後の編集で対応したりするんですね。下の写真みたいに↓

 

 

同じ写真を、パソコンで編集した結果がこんな感じです

 

 

わおっ、なんてこったい!ベリービューティフルじゃないか、ハニー!

 

 

見比べたら、その差は一目瞭然。でも、でもでも、全然気軽じゃないですよね

 

 

いくらキレイになるとはいえ、スマホ全盛期のこの時代に、初心者にいちいちパソコンで編集しろと?

 

 

まぁ、非現実的だし面倒くさい

 

 

カメラの設定をちょいちょいっといじって、ただ撮るだけで編集に負けない写真を手に入れる事はできんのか?

 

 

YES, YOU CAN !↓

 

 

さっきの編集後の写真と似てますが、こっちは一切編集していません。カメラの初期設定を変えただけです

 

 

まず、今回さわるのはPanasonicに限らずどのミラーレスでもついている露出補正と色設定、それからホワイトバランス設定です

 

 

色設定はメーカーによって設定できる項目数や名前が違って、Panasonicの場合はフォトスタイルっていう名前になります

 

 

じゃあ、さっそく設定を変更していきましょう

 

 

ちなみに、今回の撮影に使ってるレンズはGF10にオススメのPanasonic LEICA SUMMILUX 15mm F1.7になります

 

 

Panasonic LEICA SUMMILUX 15mm F1.7の商品レビューはこちら↓

https://korokorocam.com/panasonic-leica-15mm-review/

Panasonic LEICA SUMMILUX 15mm F1.7の作例はこちら↓

https://korokorocam.com/panasonic-leica-15mm-sakurei/

 

 

1. フォトスタイルを変更しよう

 

それでは、どうやって設定したか詳しく説明していきますね

 

 

まず、メニューボタンを押して、撮影タブの1ページ目、フォトスタイルを選択しましょう

 

 

 

初期設定はスタンダードになっています

 

 

で、カメラ設定だけで色を作る場合、スタンダードかヴィヴィッド、ナチュラルのどれかから選ぶことになります

 

 

簡単に言うと、ナチュラルが地味目の薄い色合い、逆にヴィヴィッドが派手目の濃い色合いです。スタンダードは中間ですね

 

 

最初に貼った初期設定:スタンダード
一番薄い:ナチュラル
一番濃い:ヴィヴィッド

 

ぶっちゃけ、今回目指す色合いは、どの設定を選んでも似たような結果にできるんでどれでも良いんですが、ナチュラルを選択してみました

 

 

2. 露出補正を変更しよう

 

露出補正、要するに写真の明るさ調整ですね。ここが正直一番大事です

 

 

メニュー画面は開かず、黄色い〇を押してください。露出補正の設定画面が開きます

 

 

この画面が開いた状態でコントロールホイールをくるくる回すか、左右を押すと露出補正を調整することができます

 

 

画面が連動して明るくなったり暗くなったりするので分かりやすいと思いますが、プラスの方に進むほど写真が明るく仕上がります。ハイキー設定ってやつですね

 

 

よく、F値の小さい明るいレンズ = 明るく撮れると勘違いしている人がいるんですが、明るさの設定は通常ここの露出補正で決まるので、レンズの明るさは関係ありません

 

 

先ほど選んだナチュラル設定の写真、露出補正を動かすとこんな感じになります↓

 

露出補正 +0(初期状態)
+2/3 (2メモリ右にした状態)
+1 (3メモリ右)
+4/3 (4メモリ右)

 

あまり明るくしすぎるとパトラッシュよろしく昇天してるみたいな写真になりますが、露出補正の効果は理解できましたね?

 

 

で、ここで見てほしいのが、明るく露出補正を設定すればするほど、黒い部分や色の濃い部分も明るくなるため、全体が白っぽくなってしまいます

 

 

+4/3まで動かすと、砂時計の蓋?の黒いプラスチックも、もはやグレー

 

 

ちなみに、今回ナチュラルを選んだ理由の1つは、ここの変化が一番わかりやすく、記事の説明に使いやすかったからだったり

 

 

明るくする方が写真はキレイに見えますが、ここの調整が慣れないと難しいんですね~

 

 

参考までですが、黒猫とか黒寄りのモノを撮影するときが多いなら、+2/3くらいが無難です。人物とか白寄りのモノを撮影するときが多いなら、+1までいっちゃいましょう

 

 

というのも、細かい仕組みは省きますが、黒いモノを撮ると写真全体で黒い部分が増えますよね?

 

 

すると、カメラは写真全体の明るさが足りていないと勘違いして、写真をもっと明るくするように補正をかけてくるので、明るくなりすぎてしまうんですね

 

 

今回は、+2/3にするか迷いましたが、派手目にしたかったので露出補正+1を選択しました。+2/3程度でも十分キレイなので、ここは被写体に合わせてお好みでお願いします

 

 

ちなみに、GF10の液晶画面は撮った写真がかなり明るめに表示されるので、パソコンとかで見る場合はもう少し暗くなります

 

 

GF10の画面で確認して、少し明るすぎるかな?くらいの露出補正が丁度良いです

 

 

なお、メニュー画面を開いてセットアップのタブを見ると、「露出補正リセット」という項目があります。これは必ずOFFに設定しておいてください

 

 

ここがONになっていると、電源を切るたびに露出補正が0に戻ってしまいます

 

 

必ずOFFにしてね

3. 再びフォトスタイルから微調整をしよう

 

さて、次は露出補正によって淡い色になってしまった部分を、もう一度フォトスタイルから調整おこなって濃くしていきます

 

 

ナチュラルを選んだ状態まで再び画面を進めてください。メニューボタンを押して、撮影タブ、1ページ目のフォトスタイルを選択でしたね

 

 

で、ナチュラルが選ばれている状態でコントロールホイール(十字キーですね)の下ボタンを押すと、更に4つの項目を設定できるかと思います

 

 

上から順番にコントラスト、シャープネス、ノイズリダクション、彩度となります

 

 

シャープネスは、その名の通り色の境を際立たせ、より画像をクッキリさせる設定ですが、GF10は元からかなりクッキリなので特に触らなくても良いと思います

 

 

次に、ノイズリダクションですが、暗いところとかで撮影した時に発生する画質劣化の原因となるノイズを軽減する設定になります

 

 

一見良いように聞こえますが、ノイズの軽減と引き換えにシャープさが失われます。好みですが、こちらも特に触る必要はありません

 

 

ということで、残り2つのコントラストと彩度を触っていきましょう

 

 

コントラストは、写真で明るく写ってる部分と黒っぽい部分の差を大きくしたり、小さくしたりする設定です

 

 

濃淡をつけることで、写真にメリハリを付けたり、逆にノッペリさせたりすることができるんですね

 

 

また、彩度はその名の通り色味を濃くすることができます

 

 

どちらも、写真をキレイに見せるには欠かせない設定ですね

 

 

実際に、コントラストと彩度をいじるとこんな感じになります↓

 

 

ナチュラル 露出補正+1 コントラストと彩度は初期設定
ナチュラル 露出補正+1 コントラスト最大値の+3 彩度+2

 

コントラストを最大の+3、彩度は+2にしてみました

 

 

元のフォトスタイルがナチュラルなので、これだけコントラストや彩度を上げてもまだ自然です

 

 

なお、ヴィヴィッドで同じ設定にすると、人の顔が黄色くなり過ぎるのでご注意ください

 

 

グレーになっていた砂時計の黒色がちゃんと戻ってきました。ここまでくれば、ゴールにかなり近いというか、設定に飽きた人はもうこれでゴールしちゃっても良いかも知れません

 

 

ちなみに、露出補正を+2/3に設定した場合、上の設定だとちょっとやり過ぎな気もするので、コントラストは+2の彩度+1くらいで良いと思います

 

 

ホワイトバランスの調整

 

最後はホワイトバランスの調整です。さっきの状態でもすでに十分キレイなんですが、もう少し暖色寄りを強調させてより暖かさが増す設定にしましょう

 

 

 

まず、普段の撮影画面で黄色い〇を押してください。WBって書いてあるところです。ホワイトバランスの設定が開きます

 

 

ホワイトバランスってのはまぁ、白い部分を撮ったとき、そこがちゃんと白くなるようにするための設定で、写真全体の色味の調整ができます

 

 

本当は白い壁だろうと、バーとかで雰囲気を出したいときはオレンジっぽくしたいときとかもありますよね?そういう設定を変更できる場所です

 

 

良く分かりませんか?まぁ、使う上で深く理解する必要はありません。いずれまた説明したいと思います

 

 

初期設定だと、AWBになっていると思いますが、ここはいじらないでください。そのまま画面左下を見ると、上の写真の通り▽調整ってのがあると思うのでそれを選んでください

 

 

 

すると、上のような撮った写真をちょっと赤色寄りにするか、青色寄りにするか設定できる画面になります

 

 

やりすぎるとかなり違和感が出るので、今回は控えめにコントロールホイールで左を1回だけ押しましょう

 

 

カラフル正方形の下にMって書いてあると思いますが、その下にA:1とだけ表示されていればOKです。まぁ、好みで色々いじってみても良いかも知れません

 

 

モニター調整

電子音の下、モニター調整です

 

これは写真の色合いには直接は関係ないんですが、さきほどGF10の液晶モニターで見ると、パソコンやスマホで見るより撮った写真が明るめに表示されると書きましたが、これも設定で変更できます

 

 

メニューボタンを押して、セットアップの項目の中からモニター調整を選んでください

 

 

 

フォトスタイルの設定同様に、上から順番に明るさ、コントラスト、彩度、画面の赤味と青味を調整できます

 

 

パソコンの画面と見比べてみた感じ、るさをマイナス2、彩度をマイナス1くらいすれば近い雰囲気になりました

 

 

ただ、この設定を変えると写真の確認以外にも影響が出るため、無理に変える必要はありません。お好みでどうぞ

 

 

まとめ

 

以上で全ての設定が終了し、私が最初にアップした写真の設定に到達しました

 

 

本当はもっと暗部を引き締めたり、青や緑色を強調したりしたいところですが、カメラの設定でできるのはここまでです

 

 

Panasonicのカメラは正直ここの設定項目が少ないので、より細かい設定を行いたければどうしても画像編集が必要になります

 

 

とはいえ、今回の設定だけでも多くのシーンに対応できると思うので、色々な場面で撮影してみてください

 

 

そして、慣れたらぜひアレンジを加え、自分なりの最高の設定を探してみてください。良い設定が見つかったら、教えてね!

 

 

あと、今回の設定で触った露出補正ですけど、難易度は少し上がりますが、ここはできればシーンに合わせて動かす方がオススメではあります

 

 

撮影中も露出補正を えいっ!と変えられるようになれば、写真の幅が一気に広がるので、ぜひチャレンジしてみてください

 

 

では、また!

 

 

※後日談

渡した相手から、もっと濃く派手が良いというので、結局最終的にはヴィヴィッドでやり直しました。まぁ、好みですからね。ギトギトにしてやったぜ

 

 

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